WBA世界ライト級正規王者ガーボンタ・デービスが生観戦に意欲

　ボクシングの井上尚弥（大橋）とWBC＆WBO世界スーパーバンタム級統一王者スティーブン・フルトン（米国）の世界戦（7月25日、東京・有明アリーナ）に対し、他階級の世界王者が生観戦する意欲を見せている。米ボクシングメディアに対し「現地に行くよ」と話している。

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　バンタム級で4団体を統一し、パウンド・フォー・パウンド（PFP）で1位になったこともある井上の転級初戦は世界でも注目の的。いきなりスーパーバンタム級2団体統一王者のフルトンと対戦することで、しのぎを削るライバルたちにとっても今後の同級戦線を占う意味で見逃せない一戦だ。

　そんな中で「見に行かなきゃ」と語ったのは、ガーボンタ・デービス（米国）。2021年にWBA世界スーパーフェザー級スーパー王座、WBA世界ライト級正規王座、WBA世界スーパーライト級正規王座の世界3階級王座同時保持（のちに2階級王座を返上）という偉業を成し遂げた28歳だ。

　28戦全勝（26KO）という驚異的なKO率を誇るデービスは現在、WBA世界ライト級正規王座を4度防衛中。22日にはライアン・ガルシア（米国）との5度目の防衛戦を控える中、米専門メディア「ファイトハブTV」公式YouTubeチャンネルで「普段試合を見る現役選手はいるか」と問われた。

「週末にやっている試合をただ見ていることが多いけど、彼が好きだ、あの日本のボクサー」と回答。周囲から「イノウエだね」と聞かされると、「そうそう。それにフルトンも好き。だから、その試合は見に行かなきゃね。日本でやるんだろ。東京か。現地に行くよ」と生観戦する意向を示した。日本のモンスターに興味を持っているようだ。

　デービスは「イノウエは現在のPFPで最も爆発力のあるボクサーか」と水を向けられると、「彼は爆発力があるよね。良い選手だよ。わからないな。多分そうかもね」と返答。3階級も離れており、将来の対戦の可能性は限りなく低いが、「あるかもね。面白い試合になるだろうね。テクニカルな試合になる。でも、俺は彼にとってはデカすぎると思う。ただ、実現すれば夢の対戦になるだろうね」と語った。