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井上尚弥は難敵カシメロをどう倒すのか 本人が描く攻略法、「じっくり削る」の真意とは

ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)が1月31日、都内で会見し、4月25日(日本時間26日)に米ラスベガスのマンダレイ・ベイ・リゾート&カジノでWBO王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)と3団体統一戦を行うことを正式発表した。日本人初となる3団体統一戦へ、モンスターが描く攻略法とはいかなるものなのか。

井上尚弥はカシメロ攻略法を描けている【写真:小倉元司】
井上尚弥はカシメロ攻略法を描けている【写真:小倉元司】

井上尚弥が初ラスベガス戦で快勝誓う「ドネア戦を上回るような試合を」

 ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)が1月31日、都内で会見し、4月25日(日本時間26日)に米ラスベガスのマンダレイ・ベイ・リゾート&カジノでWBO王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)と3団体統一戦を行うことを正式発表した。日本人初となる3団体統一戦へ、モンスターが描く攻略法とはいかなるものなのか。


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 勝ち方は描けている。最も権威ある米専門誌「ザ・リング」が全階級のボクサーを格付けしたパウンド・フォー・パウンド(PFP)で3位に付ける井上。26歳で19勝(16KO)の戦績を持つ一方で、来月で31歳になるカシメロは29勝(20KO)4敗。若くしてのし上がってきた井上にとって、キャリアで対戦相手に分があるのはいつものことだ。そんな年上王者の印象をこう語る。

「本当にフィリピン人らしい荒々しさを持った野性味あふれる選手。危険なハードパンチを持っている。そういうところを気を付けながら戦いたい」

 海外でも期待される強打同士の対決。火の噴くようなパンチの応酬が見られるかもしれない。そんな中、重要なのは「冷静さ」と井上は即答した。そして、11月末にカシメロが世界戦最速の11秒KO記録を持つゾラニ・テテ(南アフリカ)からWBO王座を奪取した試合の印象を明かす。

「テテ戦を見る限り、なんでも突っ込んでくるわけではない。3階級制覇をしたキャリアがあるし、パワーだけで勝ってきた選手ではない。怖さ知らずで突っ込んでくるところもあるし、それが本当にフィリピン人らしいよさでもある。いろんなタイプとやっているので、そこは気を付けないといけない」

 この試合、1回に長身サウスポーのテテは右ジャブを出していく。一方、カシメロはリーチ差を埋めるように素早い踏み込みでテテの懐に入り、ワンツーを試みた。2回は、テテがボディーストレートを積極的に入れるが、カシメロは冷静にバックステップ。3回も王者の攻撃をかわすと、1分過ぎに相手がしゃがんだところに右をテンプルに当ててダウンを奪った。

 再開後、カシメロはロープに追い込みラッシュ。前のめりにダウンさせた。再開直後に連打でレフェリーストップ。3回2分14秒TKO勝ちで王座奪取に成功した。王者があっけなく敗れたように見えた試合。番狂わせとなったが、井上は「テテ戦は(カシメロが)勝つべくして勝ったと思っている」と分析した。

 その理由は「1、2ラウンドの駆け引きは慎重で、頭のいい戦い方をしていた」ということ。さらに「打ち合うこともできている」と柔軟性を感じ取った。拳を振り回すだけの攻撃ボクサーではなく、しっかり序盤に情報収集ができるタイプ。「なんでも突っ込んでくるわけではない」部分があるのが難敵カシメロのようだ。

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