みかんの“白いすじ”は食べる方がいい? 冬の冷え性対策、小学生は女子の“痩せ願望”に懸念
みかんの“白いすじ”はあまりとらずに食べた方がいいワケ
口に入れるものでいうと、真冬はショウガ入りの飲み物と柑橘類がおすすめです。
しょうがに含まれるショウガオールは、体をジワジワと温めてくれる成分として、おなじみ。スポーツする子どもたちに人気なのは、少しすりおろし生姜を入れた味噌汁や紅茶、ゆずのジャムをお湯で溶いた「ゆず茶」。どれも朝食時に飲むと、通学時間の冷えもやわらげます。特に、ゆず茶は練習前におすすめ。水筒に入れて持たせてあげてください。
そして、練習前の補食として、冬が旬の果物、温州みかんを持たせましょう。
最近の研究で、みかんには血流を良くして、体を温める成分、ビタミンP(ヘスペリジン)が含まれていることがわかりました。ビタミンPはポリフェノールの一つ。果実ではなく、外側の皮、果肉を包む薄い皮の袋、そして袋の表面についている白いすじ「フラペド」に含まれています。
ですから、みかんを食べるときは、白いすじはあまりとらずに、薄皮ごとポンッと口に入れるのが正解。果実は水分とビタミンCが豊富なので、水分補給や免疫機能の維持もサポートしてくれます。
ビタミンP(ヘスペリジン)は温州みかんのほか、ゆずなどの柑橘系の外皮にも含まれます。昔から冬至にゆず風呂に入ると「カゼを引かない」と言われますが、昔の人はビタミンPの力を肌感覚で知っていたのかなと思うと驚きですよね。
ゆずやみかんなど柑橘類のすり下ろした皮を鍋料理や味噌汁、スープに入れると風味のアクセントになり、体も温まります。果実も皮も、丸ごと活用しましょう。
私が子どもの頃はカゼを引くと、親にみかんの皮と水、黒砂糖を煮込んだ煮汁を飲まされました。おいしいものではありませんが、「カゼにいいから」と言われ、涙目になって飲んだ記憶があります。作られる際は黒砂糖の代わりに、はちみつを加えてもOK。飲むときは甘くして飲みやすくしてあげてください。