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ラグビー強豪・豪州の強さの源 世界でもかなり珍しいジュニア向け栄養指針とは

自分で考える“食”のチャレンジが心の強さ、自信にもつながる

 世界のトップチームや日本でプレーする外国人選手たちと接するなかで、彼らの食事に対する意識の高さに感心することが何度もありました。共通していたのは、自分たちに必要なものは何か? 何をいつ、どうして食べるのかを明確に理解している点です。

 そこで、オーストラリア、ニュージーランドで育成年代の指導経験がある、ラグビートップリーグで指揮を執るロビー・ディーンズ監督(パナソニック ワイルドナイツ)に以前、インタビューを行い、ジュニア世代の栄養を学ぶ機会について伺いました。

 ディーンズ監督によると、スポーツを推進する学校では教育の一環として、栄養について学ぶカリキュラムがあるとのこと。そこで、食品の栄養知識や、食べ方について、しっかり学ぶそうです。

 また、食生活や食習慣は、成人し、トップチームに入ってから変えようとしても難しく、「子どもの頃から知識を取り入れ、実践することが大切である」とのこと。なかでも印象に残ったのは、「子どもたちに大事なのは知識を与えることではなく、選手たち自身がどうするべきかを考えられるようになることだ」という言葉です。

 ディーンズ監督は日本食について、「脂質が少ない日本の食事を食べることは、アスリートとして間違いなくアドバンテージになる」といいます。海外の選手たちも(クセの強い)納豆にチャレンジするのは、それが自分たちにとってよいたんぱく源だと理解しているからだ、と。

 どの国に行っても、その国の食文化を受け入れ、体によいものは貪欲に取り入れる。これは世界を渡り歩くトップ選手たちの強さの一つです。そして、その素地は本人の性格や能力だけでなく、小さい頃から家庭や学校、チームのなかで、食事と栄養について自然と学べる環境であることも大いに関係していると感じます。

「頑丈なよい家を作るにはいい素材を使うことが必要であるのと同じで、色々なことにうまく対処できる体を作るには、材料である食物の質へのこだわりも重要」と、ディーンズ監督。

 自分で考え、食べられる選手はどの国へ行っても、その国の食文化に柔軟に対応しながら、自分にとってよいと思う食べ物に積極的にチャレンジします。それができることは、強い体を作るだけでなく、「いつどこであっても自分のプレーができる」という、心の強さや自信にもつながるのではないでしょうか。

(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

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橋本 玲子

株式会社 Food Connection 代表取締役

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

ラグビーワールドカップ(W杯)2019で栄養コンサルティング業務を担当。2003年ラグビーW杯日本代表、サッカーJ1横浜F・マリノス(1999年~2017年)、ラグビーリーグワン・埼玉パナソニックワイルドナイツ(2005年~現在)ほか、車いす陸上選手らトップアスリートのコンディション管理を「食と栄養面」からサポート。また、ジュニア世代と保護者に向けての食育活動も行う。アメリカ栄養士会スポーツ循環器栄養グループ(SCAN)並びに、スポーツ栄養の国際的組織PINESのメンバー。アメリカ栄養士会インターナショナルメンバー日本代表(IAAND)として、海外の栄養士との交流も多い。近著に『スポ食~世界で戦うアスリートを目ざす子どもたちに~』(ベースボールマガジン社)

URL:http://food-connection.jp/

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)、『つけたいところに最速で筋肉をつける技術』(岡田隆著、以上サンマーク出版)、『走りがグンと軽くなる 金哲彦のランニング・メソッド完全版』(金哲彦著、高橋書店)など。

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