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ラグビー廣瀬俊朗と競泳伊藤華英 トップアスリート2人に共通した幼少期の食習慣とは

日本人と外国人の違い、海外選手は意外と朝食を食べない?

橋本「ラグビー選手は3、4時間前にプレマッチミール(試合前の食事)を食べるんですか?」

廣瀬「そうですね、だいたい3時間前です。うどん、もち、おにぎりなど。おにぎりはツナ、おかか、鮭など自分の好きなものを選んでいました。外国人選手も多いのでサンドイッチもあります。あとはちょっとしたスープ。フルーツ、ヨーグルト、バナナみたいなイメージですね」

伊藤「私はとんかつは食べなかったです。揚げ物、脂質が多いものは摂らないようにして、炭水化物をよく摂っていました。特に消化の良いもの。消化にもエネルギー使うので、試合前日は温存を意識する。ここまで来たらすごく栄養価の高いものを食べても(パフォーマンスに)大きな差はないので。あと、競泳は1本泳いですぐ2本目という連戦があるので、アミノ酸を飲んで、ビタミンCを摂って。オレンジも食べていました」

橋本「試合後に使ったエネルギーをなるべく早く戻してあげると疲労回復に良い、いわゆるリカバリーですよね。そのためにスポーツ選手は運動が終わった後に早くリカバリーをするのが鉄則ですね。ラグビー選手はロッカールームで何を食べていましたか?」

廣瀬「プロテインは絶対ですね。あとは炭水化物。おにぎり、サンドイッチ、いなり寿司も出ていました。少しジャンキーですが、手早く摂取するためにカツサンドを食べている人もいました。僕らは1週間に1回しか試合ないので、とにかく早いリカバリーを意識していましたね」

橋本「いなり寿司はすごく理に適っていますね。お酢のお米は疲れている時に食欲を増進させてくれます。しかも油揚げは大豆からできている、たんぱく質。筋肉のダメージを修復させるのにすごく良いです。あと、リカバリーにピザを食べる外国人選手がいますよね。試合後に温かいものを食べたくて、チーズがたっぷりと乗ったもの。脂質が多いけど、ご褒美感覚で食べていますが、日本人の胃と西洋人の胃は違うのかなと感じますね」

廣瀬「それは思いますね。お肉が好きな人が多いし、すごい量を食べる。豪快ですし」

橋本「外国人選手と日本人選手で食事の意識で明らかに違うと感じることはありますか?」

廣瀬「お肉は外国人選手が好きなイメージです。僕らは魚からたんぱく質を摂ることが多いですね。僕が知っている海外選手は意外と朝ごはんを食べない人が多い。このくらいでも大丈夫なのかな、力は出せるのかなと思う選手もいました」

伊藤「競泳でも朝食はシリアル、グラノーラで来る選手もいました。あとはバーみたいなもの、バナナなど、こまめに食べているイメージです」

橋本「外国のスポーツ栄養の本を見ていると、1日3食より5食くらいを勧めていることが多いですね。エネルギーが不足しないように、3回の食事の間に補食を入れましょうと。外国人選手は一度にたくさん食べるより、こまめに食べるイメージが私にもあります」

 廣瀬さんに伊藤さんの経験も加わり、さまざまなエピソードが語られた現役時代のトーク。次に展開されたのは幼少期の食生活だった。廣瀬さんは子供時代から周りとはちょっと違う習慣があったという。

橋本「子供の頃の食事をどうしたらいいかという質問はお母さんからたくさん寄せられます。廣瀬さんは子供時代の食生活はどうでしたか?」

廣瀬「母親がちゃんと作ってくれる人だったので、それをきっちりと食べていました。栄養についていろんなこと考えてくれていたので、僕もジャンクフードは食べず、ポテトチップも食べた記憶もコーラも飲んだ記憶もほとんどありません。ポテトチップは人生で2、3回くらいしかないと思います。だから、いまだにあまり(ジャンクフードは)食べられないですね」

橋本「それは珍しいですね。質問には『子供がどうしてもジャンクフードが好きでやめさせたい。どうしたらいいですか?』というものもあります」

廣瀬「たまにくらいにしてあげることじゃないでしょうか。例えば、ご褒美としてなら良いと思いますが、子供のうちに日常的に食べて習慣になってしまったら、大人になってどうなるんだろうと思います。10年後、20年後が怖いですね」

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