[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

アジア大会32年間で最大の圧勝 “800m超逸材”落合晃を“800m指導未経験”大八木総監督はどう育てた…「1分42秒台」への設計図

1分42秒台を出して世界大会の決勝へ

 森本さんは2021年2月に他界した。面識がないものの落合は「森本先生」と敬意を込めて話す。日本記録を出した後の取材(5月)では、次のようにコメントしていた。

【注目】女性のバストは「激しく揺れている」 競技パフォーマンスに影響する可能性も…研究員が語る運動時の衝撃の大きさ(W-ANS ACADEMYへ)

「一度、森本先生の奥さん(悦子さん)に挨拶に行かせていただき、東京オリンピックを走られたユニフォームを見せていただきました。色々な出会いのなかで今、こうして総監督から指導していただいます。世界の選手のデータまで調べてミドル(中距離)の自分を見てくださることは、本当にありがたいこと。総監督の恩師である森本先生のためにも、という気持ちもしっかり力に変えて走って行きます」

 アジア大会直前にも森本家に線香をあげに行った。「奥さんから『金メダルを取ってきてね』と言われました。アジア大会で1つ結果を出して総監督にも、森本先生にも恩返しができてよかったです」

 大八木総監督はアジア大会の金メダルについては満面の笑みで取材に答えていたが、森本さんが走ったオリンピック準決勝よりも上の舞台、つまり決勝を走ることを落合に期待している。そのためには1分42秒台を出しておきたいと言う。

「日本記録を出したときのように400メートル通過は50秒を切って、600メートルを1分16秒で通過できれば、最後の200メートルが26秒5で1分42秒台が出ます。国スポ(10月中旬青森)に出た後にオフに入りますが、来年1分42秒台を出すため、スピードに変化をつけるトレーニングをやっていきます」

 落合も世界だけを見ている。

「自分も800メートルや1500メートルのミドルで、世界に挑戦したい気持ちがありました。ずっと来年の北京世界陸上、2028年のロサンゼルス五輪を意識してきたんです。アジア大会で勝てたことをステップに世界で勝負したいと思っています」

 森本さんの偉業をアジア大会では再現した落合。次は世界を舞台に、森本さんの走りを再現するだけでなく、大八木総監督の力も借りて超えていくつもりだ。

(寺田 辰朗 / Tatsuo Terada)

1 2 3 4
W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
ABEMA
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集