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なぜ、井上尚弥は海外でも支持されるのか 心を奪って離さない“3つの魅力”とは

この瞬間を待ち焦がれていたボクシングファンも多いだろう。モンスターがいよいよリングに帰還する。WBA世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)は英スコットランド・グラスゴーでIBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)とのワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)準決勝(日本時間19日早朝)に挑む。

井上尚弥【写真:Getty Images】
井上尚弥【写真:Getty Images】

海外ファンも待っていた224日ぶりのリング

 この瞬間を待ち焦がれていたボクシングファンも多いだろう。モンスターがいよいよリングに帰還する。

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 WBA世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)は英スコットランド・グラスゴーでIBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)とのワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)準決勝(日本時間19日早朝)に挑む。

 昨年10月7日、横浜アリーナでフアン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)をたったの70秒で沈めて以来、224日ぶりの試合。もっと井上の姿を見たい。日本のみならず、世界のボクシングファンは飢えていた。

 かつてここまで世界から評価された日本人ボクサーがいただろうか。権威ある米専門誌「リング」のパウンド・フォー・パウンドで日本人史上初の5傑入り。最新のランクでは7位だが、今回の内容次第ではさらに上位に食い込む可能性も秘めている。

 なぜ、井上は世界から注目されるのか。3つの理由から紐解いてみた。

 1つめは井上が“本物”だということ。

 ボクシングにおいて本物とは――。現在世界には主要4団体。17階級ある上に、スーパー王者、暫定王者、ダイヤモンド王者……。チャンピオンは1人じゃないの? 本当に強いのは一体誰なの? そんな疑問が渦巻いている。

 これだけ王座が乱立しているのだから、当然“強くない”チャンピオンも存在する。そんな王者からベルトを奪い、強くない相手に防衛する。今は最強でなくても、相手を選びさえすればチャンピオンと言える時代なのだ。

 一方で井上は、デビューわずか4戦目で田口良一を破り王座を獲得。田口は後にライトフライ級世界2団体でベルトを巻く“強い”王者だった。

 そして2014年にはフライ級の世界王座を16連続防衛、WBO世界スーパーフライ級王座を11連続防衛中のオマール・ナルバエス(アルゼンチン)に2回で4度ダウンを奪う衝撃のKO勝ち。プロアマ通じて1度もダウン経験のなかった強豪を沈め、世界を驚かせたのだ。

 8戦で2階級制覇を成し遂げたモンスター。しかしスーパーフライ(SF)級ではことごとく相手に逃げられた。SF級で強豪と言われた選手たちは、まさに井上を避けて他団体のベルトを獲得。6度防衛する中で、統一戦を願ったがついにはかなわなかった。まさに本物であることの証明だろう。

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