報われずとも「全てを受け止めることが人を大きくする」 初V逃した高田真希の挫折との向き合い方【女子バスケ】
バスケットボール女子Wリーグの頂点を決めるプレーオフ・ファイナル第5戦が14日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで行われた。レギュラーシーズン2位のデンソーは同首位の富士通に60-75で敗れ、悲願の初優勝には届かなかった。昨年と同じ相手に敗戦も、高田真希は悔しさを糧に前を向いた。

「京王電鉄 Presents Wリーグプレーオフ 2024-2025」ファイナル
バスケットボール女子Wリーグの頂点を決めるプレーオフ・ファイナル第5戦が14日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで行われた。レギュラーシーズン2位のデンソーは同首位の富士通に60-75で敗れ、悲願の初優勝には届かなかった。昨年と同じ相手に敗戦も、高田真希は悔しさを糧に前を向いた。
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また一歩届かなかった。試合終了のブザーが鳴り響く。デンソーの選手たちはコートに立ち尽くした。5試合に渡った激闘。平日にもかかわらず詰めかけた4946人の観客に深々と頭を下げた。馬瓜エブリンは「富士通さんは素晴らしいチームだと心から思った」と脱帽した。
序盤から富士通ペース。デンソーは内、外を使った攻撃に翻弄された。後半は3ポイントシュートなどで得点を重ね、一時6点差まで追い上げるも、勢いを止められなかった。高田は「流れを掴めそうなところで掴めなかった」と振り返った。
デンソー一筋17年。2年連続で初優勝に王手をかけたが、悲願はするりと手からすり抜けた。練習でも試合でも、うまくいかないことは数知れない。挫折を経験し、涙を流す仲間を何度も見てきた。「結果が出ないと報われなかったり、全てが崩れてしまうような感情になってしまうが、全てのものを受け止めて積み重ねていくことが人を大きくさせると思う」。悔しさと真正面から向き合った。
「負けや悩むことも全てが必要。一番大事なのはやり続けること。本当に結果が出るまでやり続けるのは簡単なことではない。大変なこともたくさんある。それでも続けていくことが大事」。日本代表としても長年活躍し、多くの経験をしてきた。「結果はもちろんだが、過程のほうが大事。今までやってきたことを評価して、次に繋げたい」。敗戦を糧に来季こそは頂点を掴む。
(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)