浅田真央に聞いた盟友・高橋大輔との絆 誰も持っていない感性に刺激、間柄は「クラスメイト」【単独インタビュー】

高橋大輔との関係性は「クラスメイト」
――高橋さんとの関係性を表現するとすれば、お兄さん、親友のようなイメージですか。
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「どうなんですかね。同世代でも私は年齢が下なんですけど、一緒に試合に出ることが多かったので、同じクラスの子、クラスメイトみたいな感じですかね。スケートを通じて会うことが多かったので。私が小学2年生とか3年生くらいから、スケート仲間はみんな知っているっていう感じなので、本当に小学校のクラスメイト、そんな感じだと思います。本当にたくさんのスケーターが子どもの頃もいましたけれど、いろんな理由で辞めていく選手がいる中で、同じ世界でずっと残って頑張ってきたスケーターとまたこうして滑れるのはすごく嬉しいです」
――今回は島田麻央選手とも初共演。島田選手は以前のインタビューで、浅田さんに「大技を抜いても勝てるシチュエーションでも、抜かずに挑戦してきた気持ちの持ち方」について聞いてみたいと話していました。
「私自身すごく挑戦するのが好きだったということと、挑戦がモチベーションになっていたという部分もあって。挑戦で自分の気持ちを強く保てていた部分もあります。挑戦して失敗しなければ成功はないと思っていましたし、やっぱりスポーツなので勝ちたいっていう思いが強かったです」
――周囲からは「抜いてもいいのではないか」と言われたことも。
「自分が決めた方が後悔しないかなと思ったので。私の考えとしては、周りの人から挑戦しない方がいいんじゃないかというアドバイスを受けて、挑戦しないで負けるよりは、自分が挑戦したかったから挑戦して負けた方が後悔ないと思いますし、もしかしたら抜いて勝てたこともあったかもしれないですけど、自分のスケート人生なので後悔なくやりたいという気持ちが強かったです。ただ、それがいいか悪いかというのは、私はわかりません」
――競技会、アイスショーはそれぞれ良さがあると思いますが、アイスショーの魅力は何だと思いますか。
「競技はルールがあるので、ルールに縛られた中でやるのが第一条件だと思うんですけど、アイスショーは自分の滑りたい、表現したいものが何でもできるので。そういったところも魅力だなと思いますし、照明が使えたりするところもそうです。あとは引退した私が現役のスケーターを外から見る立場で思うことは、やっぱり競技だとどうしても『全てをかけて戦っている』という姿があると思いますが、アイスショーはちょっとリラックスして、スケーターたちが本当にスケートを心から楽しんで滑っている姿が見られるというのが魅力だと思います」