南野拓実は「綺麗な発音でドイツ語を話す」 欧州挑戦と語学力、モラス雅輝が選手に求める覚悟
アフリカの選手は「最小限の英語は話せる」
「監督からすれば、試合中の戦術的な指示を直接伝えられるかどうかは重要になる。南野拓実は、凄く綺麗な発音でドイツ語を話します。また京都ユースからヴァッカー・インスブルックへ移籍し、オーストリアで5シーズン目を迎える財前淳は、高校時代からドイツでのプレーを夢見て語学の勉強を始めていたとのことです。残念ながら昨シーズンは前十字靭帯を損傷してしまい、現在リハビリ中ですが、ドクターやトレーナーとの手術の流れやリハビリプラン等のやり取りも直接行っています。中村敬斗もすべて英語でやってきましたが、オーストリアへ来て丸2年間程度でドイツ語も言われていることはだいたい分かるそうです」
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モラスは、昨年7月にザンクト・ペルテンのテクニカルダイレクターに就任して以来、300人近い選手たちの売り込みに対応してきた。
「特にアフリカからの売り込みは物凄い。しかも彼らは安くてポテンシャルも高く、英語圏でなくても最小限の英語は話せる」
そういう選手たちと競争をする以上、それなりの覚悟と準備は必要だということだ。(文中敬称略)
(加部 究 / Kiwamu Kabe)