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南野拓実は「綺麗な発音でドイツ語を話す」 欧州挑戦と語学力、モラス雅輝が選手に求める覚悟

アフリカの選手は「最小限の英語は話せる」

「監督からすれば、試合中の戦術的な指示を直接伝えられるかどうかは重要になる。南野拓実は、凄く綺麗な発音でドイツ語を話します。また京都ユースからヴァッカー・インスブルックへ移籍し、オーストリアで5シーズン目を迎える財前淳は、高校時代からドイツでのプレーを夢見て語学の勉強を始めていたとのことです。残念ながら昨シーズンは前十字靭帯を損傷してしまい、現在リハビリ中ですが、ドクターやトレーナーとの手術の流れやリハビリプラン等のやり取りも直接行っています。中村敬斗もすべて英語でやってきましたが、オーストリアへ来て丸2年間程度でドイツ語も言われていることはだいたい分かるそうです」

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 モラスは、昨年7月にザンクト・ペルテンのテクニカルダイレクターに就任して以来、300人近い選手たちの売り込みに対応してきた。

「特にアフリカからの売り込みは物凄い。しかも彼らは安くてポテンシャルも高く、英語圏でなくても最小限の英語は話せる」

 そういう選手たちと競争をする以上、それなりの覚悟と準備は必要だということだ。(文中敬称略)

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(加部 究 / Kiwamu Kabe)

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モラス 雅輝

ザンクト・ペルテン テクニカルダイレクター 
1979年1月8日生まれ。東京都調布市出身。16歳でドイツへ単身留学、その後指導者の道へ進む。オーストリアサッカー協会のコーチングライセンスを保持し、男女のトップチームや育成年代を指導してきた。2008年途中から10年まで浦和レッズのコーチ、19年6月からはヴィッセル神戸コーチとなりクラブ史上初の天皇杯優勝を経験した。21年からは再びオーストリアに戻り、22年7月にザンクト・ペルテンのテクニカルダイレクターに就任した。

加部 究

1958年生まれ。大学卒業後、スポーツ新聞社に勤めるが86年メキシコW杯を観戦するために3年で退社。その後フリーランスのスポーツライターに転身し、W杯は7回現地取材した。育成年代にも造詣が深く、多くの指導者と親交が深い。指導者、選手ら約150人にロングインタビューを実施。長男は元Jリーガーの加部未蘭。最近、選手主体のボトムアップ方式で部活に取り組む堀越高校サッカー部のノンフィクション『毎日の部活が高校生活一番の宝物』(竹書房)を上梓。『日本サッカー戦記~青銅の時代から新世紀へ』『サッカー通訳戦記』『それでも「美談」になる高校サッカーの非常識』(いずれもカンゼン)、『大和魂のモダンサッカー』『サッカー移民』(ともに双葉社)、『祝祭』(小学館文庫)など著書多数。

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