日本初の「ガチ勝負」 アイスホッケー・トップリーグ王者VS大学王者が実現した背景
菅原「常にトップにいるべきという自負がある。その違いを大学生に見せてあげたい」
2021年のイーグルス誕生を受け、トップチーム全てがクラブチームとなったアイスホッケー界は今、変革の真っ只中にある。そんな時だからこそ、トップチームと大学チームが協力し、新たな可能性を模索しながら、未来に繋がるチャレンジに踏み切ることは、関わる全ての人にとってメリットしかないという。
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鈴木「トップリーグの中でもトップの実力を持ったイーグルスに胸を貸していただけるのは本当にありがたいこと。有観客で公式戦に近い形の試合になるので、トップリーグの雰囲気や緊張感、楽しさといったものを、学生が経験できるのはすごく大きなモチベーションになると思います。トップリーグと学生の差であったり、雰囲気の違いであったり、学生たちは自然に感じることがある。卒業後は違う道に進む学生もいますが、将来的に財産になる経験だと思います」
菅原「練習試合と有観客試合では選手のモチベーションが違いますし、本気度も違う。私たちにとっても試合数が増えるのは有益なこと。特にこの2年はコロナ禍の影響でアジアリーグも日本国内5チームのみで実施していたので、例年通りの試合数がこなせていません。9月のアジアリーグ開幕に向けて1試合でも多くできることに感謝しよう、そして大学生にとって何か得る物を残せる試合にしよう、と選手に伝えました」
鈴木「イーグルスの練習相手として、東洋大が期待に応えられる実力なのかは分からない部分はあります。ただ、イーグルスもアイスホッケー界全体の底上げを視野に入れてくれているのが嬉しいところ。新しい風を吹かせたいということで、トップリーグと大学のナンバーワン対決で盛り上げていければ、という想いがあります」
菅原「東洋大には日本代表候補が4、5名いるので、そこまで実力が離れているとは思わないですが、私たちも常にトップリーグのトップにいるべきという自負がある。その違いを大学生に見せてあげたいと思うし、トップ選手の経験値を感じ取ってもらいたいですね」
鈴木「今回を第1回として、2回、3回と続ける中でチーム数を増やして大会にしたり、アイスホッケークリニックを開催するなど地域の子どもたちをサポートする活動であったり、大きな視野でアイスホッケーが盛り上がり、氷都・苫小牧がさらに活気づく形も考えていきたいですね」