[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

川口能活×中村俊輔vol.4 今、考える“引き際”「いらないと言われるまで現役で」

引き際に対する考えも交わした中村俊輔(左)と川口能活(右)【写真:RYUGO SAITO】
引き際に対する考えも交わした中村俊輔(左)と川口能活(右)【写真:RYUGO SAITO】

J1→J2→J3と移る中で川口が「考えるようになった」こと

川口「J3でプレーしている今、僕はまさにそういう環境にいる。僕は力のある監督やチームメートに押し上げられて日本代表選手になるまで成長できたタイプ。それが、J1、J2、J3とカテゴリーが下がっていくなかで、J3クラスの選手たちをどう生かすか、そして、自分もどう生きるのかを考えるようになった。トップレベルの選手たちは、一つ伝えるといろんな気づきがある。でも、下のカテゴリーになると、一つの言葉から一つのことしか感じ取れなかったり、練習ではできても試合ではできなかったりということがよくある。

【注目】育成とその先の未来へ 野球少年・少女、保護者や指導者が知りたい現場の今を発信、野球育成解決サイト「First Pitch」はこちら

 でも、だからといって、こっちが『伝わらない』と短気になっても仕方がない。俊も言ったけど、どんな環境でプレーしていようとも、最終的に大事なのはチームメイトとのコミュニケーション。落ち着いて伝えれば伝わることも、感情的になると伝わらない。だから、僕も表情を見て相手の気持ちを察しながら、気持ちが落ち着いているプレー後に冷静に話したり、『ミスはカバーするから大丈夫』と安心感を与えたりと、いろんなアプローチで伝えるようにしています」

――ポジションは違えど、2人とも同じ考えで取り組んでいます。

中村「ただ、僕らのようなフィールドプレーヤーと、失点に直接絡むキーパーとでは、ちょっと気持ちが違うと思う。僕らはゲームのなかでもボールのやり取りが多いし、意思の疎通が比較的しやすい。でもキーパーがフィールドプレーヤーに何かを伝えるには、直接声をかけるかパントキックぐらい。しかも、状況次第ではディフェンス陣にすぐに伝え、すぐに反応してもらわないと即失点に結び付いてしまう。しかも、失点されたらテレビにドンッと映されるのはキーパーだし」

川口「ん~、まあそうだね」

1 2 3 4 5

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
UNIVAS
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集