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日本の勝利至上主義、トーナメント制、甲子園 ラグビー名将エディー氏がそのすべてを語る

「THE ANSWER」が各スポーツ界を代表するアスリート、指導者らを「スペシャリスト」とし、第一線を知る彼らだからこその視点でスポーツ界の話題について語る連載「THE ANSWER スペシャリスト論」。スペシャリストの一人として、ラグビーの世界的名将として知られるイングランド代表ヘッドコーチ(HC)、エディー・ジョーンズ氏がラグビー界のトレンドから自身の指導論まで、定期連載で明かす。

THE ANSWERスペシャリストのエディー・ジョーンズ氏【写真:小倉元司】
THE ANSWERスペシャリストのエディー・ジョーンズ氏【写真:小倉元司】

「THE ANSWER スペシャリスト論」ラグビー指導者 エディー・ジョーンズ

「THE ANSWER」が各スポーツ界を代表するアスリート、指導者らを「スペシャリスト」とし、第一線を知る彼らだからこその視点でスポーツ界の話題について語る連載「THE ANSWER スペシャリスト論」。スペシャリストの一人として、ラグビーの世界的名将として知られるイングランド代表ヘッドコーチ(HC)、エディー・ジョーンズ氏がラグビー界のトレンドから自身の指導論まで、定期連載で明かす。

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 今回のテーマは「日本の勝利至上主義とトーナメント制の是非」。日本人の妻を持ち、1996年に東海大ラグビー部コーチに就任して以来、サントリー、日本代表でもHCを務めるなど、日本とは深い縁で結ばれているエディー氏。現在、日本のスポーツ界で議論が沸き上がっている勝利至上主義の是非について、長年の指導とともに日本で活動した経験も踏まえながら、独自の視点を語った。(取材・構成=THE ANSWER編集部・佐藤 直子)

 ◇ ◇ ◇

 日本では近年、勝利至上主義の是非について議論が沸いていると聞きました。各スポーツで採用されているトーナメント制が勝利至上主義を助長しているのではないか、という声も聞こえてきます。

 大前提として、試合で負けたいと思う人はいないでしょう。誰もが勝ちたいと願っているはずです。そして、私は全国規模のトーナメントが開催されることは何の問題もないと思っています。各地の代表となったベストとされる選手たちが、互いに対戦するチャンスがあることは素晴らしいこと。さらなる成長にも繋がります。

 ただし、大事なのは「選手が今、どのステージにいるか」ということ。小中学生のようなジュニア期の選手たちは、勝利よりも育成・成長にフォーカスが当てられるべきであり、そのためには日頃はリーグ戦を行いながら、学びの機会を増やしていくべきだと思います。

 子どもたちが基本的なスキルを磨いたり、競技の楽しさを知ったりするためには、負けたら終わりのトーナメント戦よりもリーグ戦の方が適したスタイルです。勝っても負けても、子どもたちは何かを学びます。勝敗に対してどんなリアクションを見せ、対応するか。

 この過程もまた、子どもたちを成長させますし、チームとしてプレーする醍醐味も知るでしょう。

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エディー・ジョーンズ

THE ANSWERスペシャリスト ラグビー指導者

1960年1月30日生まれ。豪州出身。現役時代はフッカーを務め、ニューサウスウェールズ州代表。92年引退。教職を経て、96年に東海大コーチになり、指導者の道へ。スーパーラグビーのブランビーズなどを経て、01年豪州代表HC就任。03年W杯準優勝。イングランドのサラセンズ、日本のサントリーなどを経て、12年日本代表HC就任。15年W杯は「ブライトンの奇跡」と呼ばれる南アフリカ戦勝利を達成した。同年、イングランド代表HCに就任し、19年W杯は自身2度目の準優勝。近著に「プレッシャーの力」(ワニブックス)。

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