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“不変の男”家長昭博が感じた「変化の年」 コロナ禍で考えた「残りの現役生活」とは

サッカーJリーグは22日、2020シーズンの活躍を表彰する「Jリーグアウォーズ」を開催し、ベストイレブンを発表した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、オンライン開催となった今年、2年ぶりにJ1王者に返り咲いた川崎フロンターレからは9選手がベストイレブンに選出。MF部門から、自身2度目の受賞となった家長昭博が「THE ANSWER」のインタビューに応じた。

川崎フロンターレの家長昭博【写真:Getty Images】
川崎フロンターレの家長昭博【写真:Getty Images】

川崎Fで3度目V経験、G大阪戦ハットトリックの裏側も語る

 サッカーJリーグは22日、2020シーズンの活躍を表彰する「Jリーグアウォーズ」を開催し、ベストイレブンを発表した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、オンライン開催となった今年、2年ぶりにJ1王者に返り咲いた川崎フロンターレからは9選手がベストイレブンに選出。MF部門から、自身2度目の受賞となった家長昭博が「THE ANSWER」のインタビューに応じた。

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 今季のJ1は、川崎Fが2018年以来となる3度目の優勝(17年、18年、20年)を果たして幕を閉じた。史上最速優勝、歴代最多得失点差など、Jリーグの数々の記録を塗り替えての優勝に、今季の川崎Fは“歴代最強チーム”との呼び声が高い。経験豊富なベテランと高い技術を持つ若手が見せた多彩な化学反応は、コロナ禍でうつむきかけたJリーグを盛り上げた。

 そんなチームに、家長昭博は変わらない“らしさ”で貢献した。優勝を決めた第29節のガンバ大阪戦では45分、49分、73分とゴールを決めてハットトリックを達成し、柏レイソルとの最終戦でも2度ゴールネットを揺らすなど、15年、16年の大宮アルディージャ時代に記録した自身最多ゴール数「11」に並んだ。

「ゴールへの意識はあんまり変わっていなくて。でも、ポジションが少し前になったのはあると思います。そんなにゴールにこだわりもないですし、周りにいる若い選手が思いっきりゴールに向かってくれるので、そのサポート役が多いかな。だからあまり自分自身ではゴールに向かっている感覚はないですけど、たまたま点が取れているので、それで評価してもらえているのかなと思います」

 もともとあまり多くを語るタイプではない。それでも、年を重ねるごとに経験値も上がり、後輩たちにアドバイスを送るなど口数は増していくものだ。しかし、家長は「ないですね」と否定する。本人いわく、チーム内でも「言葉数は一番少ない方、相変わらず(笑)」らしい。だからこそ、プレーで伝えているのかもしれない。

 優勝が現実味を増してきた第27節の鹿島アントラーズ戦で足首を負傷した。4日後の第30節横浜F・マリノス戦、3日後の第28節大分トリニータ戦を欠場するも、さらにその4日後のG大阪戦では先発出場し、豪快なハットトリックで等々力陸上競技場に詰めかけたファン、サポーターを笑顔にした。「2試合休んだので、足の状態も良くなっていましたし、練習でも合流できていたので。あとは痛み止めを打ったらプレーできる状態だった。それで試合に出してもらったんです」。何事もなかったかのような表情で淡々と痛み止めを打っていたことを明かしたが、それもまた家長らしかった。

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