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休校中の米国で進むオンライン授業 「バーチャル休み時間」で家庭学習は乗り切れるか

「THE ANSWER」がお届けする、在米スポーツジャーナリスト・谷口輝世子氏の連載「Sports From USA」。米国ならではのスポーツ文化を紹介し、日本のスポーツの未来を考える上で新たな視点を探る。今回のテーマは「休校中の米国で進む『バーチャル休み時間』」について。

米国では授業だけではなく、休み時間もバーチャル化?
米国では授業だけではなく、休み時間もバーチャル化?

連載「Sports From USA」―家庭学習もオンラインなら、休み時間もバーチャルで

「THE ANSWER」がお届けする、在米スポーツジャーナリスト・谷口輝世子氏の連載「Sports From USA」。米国ならではのスポーツ文化を紹介し、日本のスポーツの未来を考える上で新たな視点を探る。今回のテーマは「休校中の米国で進む『バーチャル休み時間』」について。

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 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、3月2日から春休みまで一斉休校になった。春休みが終了して、新年度を迎えても、休校を延長している地域が多い。各学校の教員は、子どもたちが家庭で学習できるように課題の与え方に頭を悩ませたり、工夫されたりしているだろう。

 私事で恐縮だが、米国ミシガン州に住む私には高校生の子どもが2人いる。一人は少人数クラス制の私立高生で、いつもは寮生活をしているのだが、新型コロナウイルスの影響を受け、現在は自宅で授業を受けている。多くの授業はZoomなどを使い、オンライン上で先生とバーチャルに対面する形だ。

 もう一人は、公立高に通っており、こちらはグーグル・クラスルームを使っている。学校では、これまでからグーグルの教育システムを使っており、これを家庭に持ち込んでいる。授業ごとにやるべき課題を確認し、教科書や先生作成の動画(ライブではないものが多いようだ)を見たりしている。教員への質問は、チャット機能を使ったり、毎日ではないが、定期的にあるライブ・ミーティングを使用していた。

 私の住む公立校の学区では、パソコンやインターネット環境がない家庭に配慮して、グーグルクロームとwifを使えるサービスが貸し出された。いずれも無料である。

 決まった時間に画面の前に座っていなければいけない授業ならともかく、宿題形式で1日のうちに与えられた課題をやる、というのは思いのほか難しい。ダラダラとしてしまい、そのダラダラの間に何とか学習している時間帯があるという子どもも多いのではないだろうか。かくいう筆者も、狭い家の中で、家族がガサガサして落ち着かず、それを言い訳に仕事の進まない日々を過ごしている。

 しかし、最近、ちょっとした楽しみを見つけた。幼児・児童向けにライブ発信されている「バーチャル休み時間」が始まるまでは、何とか集中しようと、踏ん張っている。

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谷口 輝世子

デイリースポーツ紙で日本のプロ野球を担当。98年から米国に拠点を移しメジャーリーグを担当。2001年からフリーランスのスポーツライターに。現地に住んでいるからこそ見えてくる米国のプロスポーツ、学生スポーツ、子どものスポーツ事情を深く取材。近著に『なぜ、子どものスポーツを見ていると力が入るのか――米国発スポーツ・ペアレンティングのすすめ』(生活書院)ほか、『帝国化するメジャーリーグ』(明石書店)『子どもがひとりで遊べない国、アメリカ』(生活書院)。分担執筆『21世紀スポーツ大事典』(大修館書店)分担執筆『運動部活動の理論と実践』(大修館書店)。

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