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なぜ、村上茉愛は世界の壁を破れたのか 体操界の新ヒロインは「下半身」がスゴイ


元日本代表の岡部紗季子さん【写真:編集部】

女子選手のピークは10代も、東京五輪は24歳…年齢とともに生まれる「伸びしろ」とは?

 世界選手権という大舞台で結果を残した村上。当然、期待されるのは20年東京五輪の金メダルだ。3年後に向け、何が課題に挙がるのか。

「3年後は24歳。体操選手は引退している選手が多い。女子選手は高校生くらいがピークで、20歳くらいから今までこなせていたゆかの1分30秒がつらくなったり、着地の姿勢が取れなくなったりということが年齢とともに起こる。怪我のリスクも増えるし、まずは体力的な維持をしてほしいと思います」

ほかの競技に比べ、女子選手のピークが早いといわれる体操選手。体力面の維持が求められる一方で、年齢を重ねるからこそ生まれる「伸びしろ」もあるという。

「何よりも村上選手の場合は経験を積んでいる。今回、個人総合で0.1点差でメダルを獲れなかった経験もすごく大きい。何が課題に残ったかという経験があると、さらに成長に生かせる。今大会に関しても、ミスが続いて予選で落ちてしまった若手選手もいて、そういう部分に若手とベテランの差が生まれる。体操的な選手にとっての精神的な強さは経験で作られる部分が大きいです」

 今大会は村上の躍進によって、世界に対して大きなアピールに成功した日本。今後は日本全体における女子の活性化も望まれる。

「日本もこれだけできるんだというアピールができた。今大会は、ほぼリオ五輪と同じメンバーの1軍で臨んでいますが、ほかの強豪は新星を投入している国が多く、五輪に向けて強化されてくる。そういう意味では、日本からもっと下の世代の若手の選手たちが出てきてほしい。選手層に厚みが出れば、東京五輪でも日本としてトップに食い込んでいけると思います」

 モントリオールの地で、夜明けを感じさせた日本女子。東京五輪でさらなる輝きを見せられるのか。今大会を出発点にして、また新たな戦いが始まる。

【了】

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岡部 紗季子

 1988年5月16日、東京都生まれ。朝日生命体操クラブ出身。4歳で体操を始める。02年、ナショナルチームメンバー初選抜。明大では2大会連続ユニバーシアード代表に選出。得意種目はゆか。

 引退後は明大コーチを経て、体操教室で指導を行う。TBS系「KUNOICHI」でも活躍。自身のインスタグラムでは街や海など様々な場所で逆立ちやバック転などアクロバティックな技を披露し、人気を博している。

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