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新型コロナに奪われる“時間” ラグビー日本代表が強化に受ける深刻な影響

日本の選手層は薄いが、続投ジョセフHCの存在が強み

 敢えて若い選手たちにメッセージを伝えたのは、日本代表がW杯でベスト4以上に進むためには、選手層の厚みを増すことが課題になるからだ。

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 RWCで決勝トーナメントまで勝ち上がる強豪国は、2か月弱の短期間で6試合以上を勝ち抜くことを前提として強化に取り組んでいる。だが、日本代表は春、秋の代表戦期間で戦うのは多くてそれぞれ4連戦。国内のトップリーグも、強豪国のリーグようにハイレベルの試合を何試合も連戦するというレベルには至っていない。

 昨秋の日本大会で日本とも対戦して、同じベスト8で敗退したアイルランドと日本を比較してみたい。全5試合の選手個々の出場時間を割り出すと、通算100分以上プレーした選手は日本の19人に対してアイルランドは26人、100分以下は日本は12人だったがアイルランドは5人だった。日本代表が中心選手を多用していたのに対して、アイルランドはより多くのメンバーを起用して戦っていたことがわかる。

 実際に日本の最終戦となった準々決勝の南アフリカ戦をみれば、連戦による選手の疲弊は明らかだった。選手を積極的にローテーションしながら6試合、7試合と勝ち抜くためには、31人という代表スコッドや選考外の選手の層に厚みを持たせることが不可欠だ。

 新たな選手の選考や強化に、新型コロナウイルスという予期せぬ難問が発生する中で、ジョセフHCの続投と日本代表が昨秋のW杯でベスト8入りしたことが大きな意味を持つ。就任した16年時点では、日本選手の能力を見極めるために時間が必要だった同HCだが、いまは日本でプレーする多くの選手を視察し、情報を蓄積している。つまり選手選考に費やす時間は、4年前よりも大幅に短縮できる。そして日本大会でのベスト8入りで次回23年大会のシード権を獲得したために、予選を勝ち抜くことに注ぐ時間や労力を本大会へ向けた強化に充てることができる。

 このメリットを生かしながら挑む“フランスへの道”。日本代表のボールを積極的に動かし、スピードで勝負するラグビーがファンを魅了し、世界で戦えることは昨秋のW杯で選手が証明してくれた。前回阻まれた準々決勝という強固な壁を突破するためには、戦術に加えて戦力の充実が欠かせない。

 19年大会ではジャージを着られなかった次世代の桜の戦士たちにとっても、ウェールズ、イングランド戦は最高の試金石になる。1日1日と中止の不安が高まる中で、人気と強化の両面でプラチナカードとなる3試合の実現を祈るばかりだ。

(吉田 宏 / Hiroshi Yoshida)

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吉田 宏

サンケイスポーツ紙で1995年からラグビー担当となり、担当記者1人の時代も含めて20年以上に渡り365日欠かさずラグビー情報を掲載し続けた。1996年アトランタ五輪でのサッカー日本代表のブラジル撃破と2015年ラグビーW杯の南アフリカ戦勝利という、歴史に残る番狂わせ2試合を現場記者として取材。2019年4月から、フリーランスのラグビーライターとして取材を続けている。長い担当記者として培った人脈や情報網を生かし、向井昭吾、ジョン・カーワン、エディー・ジョーンズら歴代の日本代表指導者人事などをスクープ。ラグビーW杯は1999、2003、07、11、15、19年と6大会連続で取材。

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