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新型コロナに奪われる“時間” ラグビー日本代表が強化に受ける深刻な影響

本来なら新戦力を見極める時期、若手選手にはチャンス減少?

 当時の日本代表はアジアチャンピオンシップに参戦していたが、この大会に多くの若手選手を起用していた影響もある。15年W杯に出場した実績のあるメンバー数人を“軸”として投入しながら、新たな戦力となりそうな若手選手を随時入れ替えながらメンバーを編成して、19年大会でどこまで戦力になるかという“ふるいおとしの時間”に充てていた。

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 翌17年シーズンに強化合宿に呼ばれた選手は64人で、15年W杯経験者15人、ノンキャップは21人に減少した。前年に初キャップを獲得した選手が多かったことも影響しているが、W杯翌年だった16年シーズンは大量に新戦力を洗い出し、ふるいに掛けるシーズンだったことがうかがい知れる。

 一方で19年W杯に出場したメンバーがシーズンごとに何人選ばれていたかを振り返ると、16年シーズンの19人から17年は24人に増えている。大会2年前の17年シーズンには、かなり多くのW杯戦士が代表としてプレーしていたのだ。

 16、17年シーズンの代表セレクションでわかるように、新戦力のふるい落としの時期に充てたい今シーズンが、コロナ問題で大幅に縮小されることになれば、若手選手に与えられる代表入りへのチャンスが減り、選ばれた選手にとっても、フランス大会キックオフまでの助走距離が短くなる。加えて、すでに発表されているサンウルブズの今季限りでのスーパーラグビー(SR)離脱に変更がなければ、代表候補選手の強化、レベルアップには大きなマイナス材料だ。昨秋のW杯メンバーの多くが、サンウルブズの一員としてSRでプレーできたことの恩恵は計り知れないからだ。

 他にもフランス大会へ向けた代表戦=強化時間の減少がもたらすデメリットはある。ジョセフHCは、昨年11月に続投が決まったときに、こうコメントしている。

「次のW杯に向けての準備は今日から始まっています。“2023年のOne Team”の一員になりたいと思っている若い選手の皆さまも、今から挑戦を始めることが大切です!」

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吉田 宏

サンケイスポーツ紙で1995年からラグビー担当となり、担当記者1人の時代も含めて20年以上に渡り365日欠かさずラグビー情報を掲載し続けた。1996年アトランタ五輪でのサッカー日本代表のブラジル撃破と2015年ラグビーW杯の南アフリカ戦勝利という、歴史に残る番狂わせ2試合を現場記者として取材。2019年4月から、フリーランスのラグビーライターとして取材を続けている。長い担当記者として培った人脈や情報網を生かし、向井昭吾、ジョン・カーワン、エディー・ジョーンズら歴代の日本代表指導者人事などをスクープ。ラグビーW杯は1999、2003、07、11、15、19年と6大会連続で取材。

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