初出場の大成は「まだまだ青い」 小さくて大きかった、全国の“1試合の経験差”
全国高校総体(インターハイ)のサッカー競技が26日に沖縄で開幕し、各地で1回戦が行われた。両チームともに勝てば全国初勝利というフレッシュな顔合わせとなった、南城市陸上競技場の第2試合は、2年ぶり2度目の出場となる名経大高蔵(愛知)が大会初出場を果たした大成(東京)を2-1で振り切り、2回戦進出を果たした。
男子サッカー1回戦で名経大高蔵が勝利、初出場の大成は後半AT弾も及ばず
全国高校総体(インターハイ)のサッカー競技が26日に沖縄で開幕し、各地で1回戦が行われた。両チームともに勝てば全国初勝利というフレッシュな顔合わせとなった、南城市陸上競技場の第2試合は、2年ぶり2度目の出場となる名経大高蔵(愛知)が大会初出場を果たした大成(東京)を2-1で振り切り、2回戦進出を果たした。
「入りがあまりにも悪すぎた」と大成の豊島裕介監督が悔やんだように、序盤から司令塔の岩松虎徹を軸に、ドリブル、ショートパスを駆使して攻撃を組み立てる名経大高蔵に翻弄される。すると15分、CKの競り合いからPKを献上し、これをFW辻聖羽に決められて先制を許す。
今大会は、熱中症対策のために、35分の前後半の半ばに3分間のクーリングブレイクが導入されている。実質的には、前後半の2分割ではなく、4分割されたクオーター制で試合を戦うことになり、昨年の大会でもクーリングブレイクから流れが変わる試合が多く見られた。
大成はこのクーリングブレイクを戦術として取り入れ、試合に近い15分ごとに区切った練習を行ってきた。劣勢を強いられる中で迎えた前半のクーリングブレイクで、「もう一度自分たちのできることを精査し、一気にギアが上がった」(豊島監督)。FW平川優大、杉田健の2トップらが積極的にゴールを狙って再三チャンスをつくる。しかし、これを決め切ることができず、0-1で試合を折り返した。
猛攻を無失点で凌ぎ切ったことで、後半は再び流れは名経大高蔵に傾く。6分、岩松のCKをMF小崎俊貴が頭で流し込んで追加点を挙げる。