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将来の夢は「助産師」 砲丸投げ全国2位、川口由眞と涙の14m4 冬は国公立大を受験へ

陸上の全国高校総体(インターハイ)は徳島の大塚スポーツパーク・ポカリスエットスタジアムで5日間にわたる熱戦が繰り広げられた。大会期間中は多くの徳島の選手が地元の声援を受け、躍動した。女子砲丸投げで2位に入った生光学園・川口由眞(3年)は度重なる怪我を乗り越え、2年ぶりに14メートルの大台を突破。うれし涙に暮れた。卒業後は国公立大の医学部看護学科を志し、助産師を目指す。

女子砲丸投げで2位に入った生光学園・川口由眞(3年)【写真:荒川祐史】
女子砲丸投げで2位に入った生光学園・川口由眞(3年)【写真:荒川祐史】

地元開催のインターハイ陸上女子砲丸投げで2位

 陸上の全国高校総体(インターハイ)は徳島の大塚スポーツパーク・ポカリスエットスタジアムで5日間にわたる熱戦が繰り広げられた。大会期間中は多くの徳島の選手が地元の声援を受け、躍動した。女子砲丸投げで2位に入った生光学園・川口由眞(3年)は度重なる怪我を乗り越え、2年ぶりに14メートルの大台を突破。うれし涙に暮れた。卒業後は国公立大の医学部看護学科を志し、助産師を目指す。

◇ ◇ ◇

 大切なことは、順位じゃなかった。川口は泣いていた。2位という結果以上に、その数字がうれしかった。

 14メートル4。

「1年生で出してから、ずっと14メートルが越えられなかった。それが、インターハイという大きい舞台で出せたことがうれしくて……」

 涙が止まらなかった。

 ラスト1投でドラマが待っていた。予選を全体2位で迎えた決勝。1、2投目は汗で滑り、思うように砲丸が飛ばない。5投目を終えて全体4位。「首の皮一枚つながった状態。めちゃくちゃ緊張していた」と明かす。

 迎えた運命の6投目。

 ふっと大きく息を吐いた。ここは地元・徳島。緊張する必要なんてない。「最後なので、思い切って投げよう」。自然と肩の力が抜けた。全身を使って放たれた砲丸は14メートルをわずかに越えた。沸き上がる歓声。最高の瞬間だった。

 優勝には届かなかったが、堂々の2位だ。

「1年生の時は何も考えずに出せた記録だったので。14メートルをここで投げられたことに価値があると思います」

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