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「部活」辞めました…高校ラグビーで前例なき挑戦 ゴロー先生が“クラブ化”決断の理由

高体連とクラブの両方の大会に挑む平塚工科高校ラグビー部の選手たち【写真:吉田宏】
高体連とクラブの両方の大会に挑む平塚工科高校ラグビー部の選手たち【写真:吉田宏】

クラブ化実現を後押しした校長先生の助言

 公立高校には、様々な規約や制約があり、ラグビーでも高体連という組織の下に多くのルールがある。実際に、このような部活兼クラブが活動していけるのかは、誰もが思う疑問だろう。そこに一つの道筋を持たせてくれたのが、平塚工科高校の校長からの助言だった。

「校長に、こういうことを考えていますとお伝えした時に、前例がないので想像がつかないという印象があったんですが、こんな提案をされたんです。うちのラグビー部は今のままで、そこに外部から入ってくるクラブメンバーがいる。生徒が学校でやることはあくまでも部活で、他の子が参加することは校外のクラブチームとの合同練習だという扱いで理解すればいいんじゃないの、と言ってくださった。

 柔軟な判断にも助けられて実現した部活とクラブの融合。大きなハードルをクリアしたことで、実現へと加速することになった。

(18日掲載の後編へ続く)

(吉田 宏 / Hiroshi Yoshida)

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吉田 宏

サンケイスポーツ紙で1995年からラグビー担当となり、担当記者1人の時代も含めて20年以上に渡り365日欠かさずラグビー情報を掲載し続けた。1996年アトランタ五輪でのサッカー日本代表のブラジル撃破と2015年ラグビーW杯の南アフリカ戦勝利という、歴史に残る番狂わせ2試合を現場記者として取材。2019年4月から、フリーランスのラグビーライターとして取材を続けている。長い担当記者として培った人脈や情報網を生かし、向井昭吾、ジョン・カーワン、エディー・ジョーンズら歴代の日本代表指導者人事などをスクープ。ラグビーW杯は1999、2003、07、11、15、19、23年と7大会連続で取材。

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