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試合と重なりそうな生理に不安 「次いつ始まるか」を予測する基礎体温の正しい知識

月経のサイクルを把握できると、不正出血もすぐわかるように

基礎体温の測り方【イラスト:きくち りえ(Softdesign LLP)】
1.就寝時に基礎体温計を枕元にセット。朝、目が覚めたら、起き上がらずに体温計を手にとり、寝たままの体勢で検温。
2.体温計を舌の裏側のつけ根に先端をあてたら、口にくわえて測定スタート。測定後、体温を正しく記録して。

 ただ、実際、基礎体温を測ってみると、「低温期」「高温期」にきれいに分かれない場合もあります。検温結果は、気温や体調、測り方などによっても、多少ブレが生じますし、例えばとても疲れた翌日、体温が急にポンッ! と上がることもあります。特に、初潮を迎えてから3~4年は、月経のサイクルも安定していないため、キレイに変化が現れないことはままあります。ですから、1日1日の変化にはあまり神経質にならなくてOK。生理と生理の間の約1か月間に、ザックリと「低温期・高温期」の変化がみられれば、大丈夫です。

 もしも基礎体温がほぼ横ばいの状態が続く場合は、月経があっても排卵が起こっていない恐れがあるため、婦人科医に相談を。ただし、思春期や授乳期、閉経間近の女性の場合は、横ばい状態も起こりやすいです。

 また、体温の変化から月経のサイクルを把握できると、不正出血があってもすぐわかるようにもなります。不正出血とは、月経期間ではない時にある性器からの出血のこと。以前、「月に3回、生理がくる」と相談に訪れたアスリートがいましたが、病院で検査をしてみると、生理ではなく不正出血でした。つまり、生理と間違えるほど出血する場合もある、ということ。不正出血には、まったく心配のない場合もあれば、深刻な病気のサインである恐れもあります。月経時以外に出血がたびたびある場合は、早めに婦人科で受診しましょう。

 実は月経サイクルを把握することで、「イライラしやすい時期」「体重が増える時期」「だるくなる時期」など、スポーツのコンディショニングに欠かせない体と心の情報を知ることもできます。これについては改めて、詳しくお話ししますね。

(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

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須永 美歌子

日本体育大学教授、博士(医学)。日本オリンピック委員会強化スタッフ(医・科学スタッフ)、日本陸上競技連盟科学委員、日本体力医学会理事。運動時生理反応の男女差や月経周期の影響を考慮し、女性のための効率的なコンディショニング法やトレーニングプログラムの開発を目指し研究に取り組む。大学・大学院で教鞭を執るほか、専門の運動生理学、トレーニング科学の見地から、女性トップアスリートやコーチを指導。著書に『女性アスリートの教科書』(主婦の友社)、『1から学ぶスポーツ生理学』(ナップ)

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)、『つけたいところに最速で筋肉をつける技術』(岡田隆著、以上サンマーク出版)、『走りがグンと軽くなる 金哲彦のランニング・メソッド完全版』(金哲彦著、高橋書店)など。

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