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サッカー米国女子代表が全米で支持されるワケ 女性ファンを熱狂させるカリスマ性の正体

日本との最終戦で国歌斉唱でユニホームを裏表に着て整列する米国女子代表(3月11日、テキサス州フリスコ)【写真:岡田弘太郎】
日本との最終戦で国歌斉唱でユニホームを裏表に着て整列する米国女子代表(3月11日、テキサス州フリスコ)【写真:岡田弘太郎】

日本戦では連盟に抗議「女の子だから劣っているというのは間違い」

 11日にテキサス州フリスコで行われた日本との最終戦では、国歌斉唱の間、米国サッカー連盟のロゴを隠すようにユニホームのシャツを裏返しに着て整列した。USWNTが男子代表との賃金格差解消を求めて連盟を提訴した問題で、連盟が裁判所に提出した文書に「女子よりも男子の方が高いスキルを求められる」などと記した事に対する抗議だった。

 ラピノーは米メディアに「このチームを見てくれているすべての少年少女に言いたい。女の子だから劣っているというのは間違いだし、男の子だから勝っているというのも間違い」と、男女平等のメッセージを発信した。

 ファンにとってもスタジアムに足を運ぶのは純粋に勝利を願うだけではなく、女性の社会的地位向上のために戦う運動をサポートする思いもこもっている。

「ワールドカップに勝ったことはもちろん人気を後押ししている。でもそれ以上に、彼女たちの社会を変えようとする言葉や行動が男女問わず新しいファン開拓に繋がっているのだと思う。スタジアムに行くのはプレーを応援するとともに、一致団結している姿を社会に示すための女性たちのメッセージ。若い世代のファンには特にそういう傾向が強くあるように思う」とプラセンシアさんはみている。満員のスタジアムは日々、社会で戦う同志たちの集いの場とでもいうべきか。サッカーではサポーターを「12人目の選手」と呼ぶが、ファンの存在がUSWNTの強さの土台となっている。

(岡田 弘太郎 / Kotaro Okada)


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