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宇田川優希のフォークは「意味が分からない」 韓国を圧倒した2人に同じ球種で違う特徴

フォーク習得を目指すアマチュアの投手にアドバイス

 ちなみに、フォークは4つに分類できると自分は思っています。宇田川投手がジャイロ系のフォーク、高橋投手がストレート系のフォーク。そしてシンカー・チェンジアップに近いサイドスピン系のフォーク、あとはかなり少ないのですがトップスピン系のフォークの4つです。

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 フォークを投げるには、手が小さく、指が短いと大変かもしれませんが、アマチュアの投手はフォークというと、宇田川投手のように人差し指と中指でがっつり挟んで投げようとしがち。しかし、高橋投手、山本投手のようにツーシームくらいの指の幅で挟むだけでも、極端な話、真っすぐと比較してボール1個分落ちたら空振りすることもある。必ずしも落差が大きいことが良いかというと、そうじゃありません。

 人によって手の大きさ、指の圧のかかり方も変わるので、フォークの習得を目指しているアマチュアの投手はいろいろ試してみる価値はあります。例えば、(プロの)○○投手と同じ握りをしたからといって同じ回転にはならない。参考にはしてもすべて真似するのではなく、自分に合う形を試行錯誤して作り出していってほしい。

 最後に。3回3失点だったダルビッシュ有投手でしたが、真っすぐも変化球も高めを多く使っていた印象でした。

 これは、日本にまだあまりないタイプの投球術です。おそらくダルビッシュ投手はWBCで日本代表のほかの投手にも共有していると思いますが、ダルビッシュ投手が共有することによって今年から日本でも高めの球の使い方が広がってくるのではないかと思います。

 ダルビッシュ投手が日本代表に入ることによって、日本の野球が世界レベルに発展していくヒントは凄くあるんだろうと思い、今年のプロ野球がかなり楽しみです。

■内田聖人 / Kiyohito Uchida

 1994年生まれ。早実高(東京)2年夏に甲子園出場。早大1年春に大学日本一を経験し、在学中は最速150キロを記録した。社会人野球のJX-ENOEOSは2年で勇退。1年間の社業を経て、翌2019年に米国でトライアウトを受験し、独立リーグのニュージャージー・ジャッカルズと契約。チーム事情もあり、1か月で退団となったが、渡米中はダルビッシュ有投手とも交流。同年限りでピッチングストラテジストに転身。2020年に立ち上げたパフォーマンスアップオンラインサロン「NEOREBASE」は総勢400人超が加入、千賀滉大投手らプロ野球選手も多い。個別指導のほか、高校・大学と複数契約。今も最速155キロを投げる。

(THE ANSWER編集部・神原 英彰 / Hideaki Kanbara)


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