アメフトから転身したボディビル界の新星 脚のカットと大胸筋に刮目、競技歴1年で日本最高峰の舞台へ
8日に東京・江戸川総合文化センターで行われた日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)主催の階級無差別日本一を決める「日本男子ボディビル選手権大会」。初出場の27歳・阿部ロイは目標のファイナリスト入りとはならなかったが、「サイズでは負けていなかったと思う」と手応えも掴んだ。国内最高峰のXリーグでもプレーした元アメフト選手に大会の感想を聞いた。
コンテストで輝く選手たちを紹介「ボディコンテスト名鑑#39 阿部ロイ」
8日に東京・江戸川総合文化センターで行われた日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)主催の階級無差別日本一を決める「日本男子ボディビル選手権大会」。初出場の27歳・阿部ロイは目標のファイナリスト入りとはならなかったが、「サイズでは負けていなかったと思う」と手応えも掴んだ。国内最高峰のXリーグでもプレーした元アメフト選手に大会の感想を聞いた。
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ファイナリストの12人には残れなかったが、確かに爪痕は残した。9月の「日本クラス別男子ボディビル選手権」90キロ以下級を制し、階級を越えた真のボディビル日本一決定戦の切符を掴んだ阿部。ボディビルを始めて1年あまり、ここまで出場した全ての大会で優勝してきた。すでに注目度抜群。出番を終えた阿部のもとには、ファンが続々と声をかけに寄ってきた。
国内最高峰Xリーグの富士通フロンティアーズ、アサヒビールシルバースターズでプレーした元アメフト選手。パワーとスピードが求められるディフェンスラインを担い、激しいぶつかり合いに負けない体を作ってきた。この日出場した43人のうち、最長身の180センチ。「サイズでは負けてなかったと思います」。言葉通り、恵まれた骨格に搭載された分厚い筋肉はステージ上で存在感を放っていた。
一方、「やっぱり絞りの面が足りていなかった。他の方と比べると、ちょっと甘い感じがあったと思います」と敗因を分析。「ファイナリストを目標にしていました。楽しかったですけど、負けたところが悔しかったです」と清々しく振り返った。
アメフト引退後の第二の道として選んだボディビルは「鍛えた体を披露できる最高の場所」。自慢の部位を尋ねると「脚のカットと大胸筋なので、そこを今後も注目していただければと思います」と返ってきた。初出場ながら、2次ピックアップまで進み、ファイナリストまであと一歩のところまで迫った。デビューから快進撃を続けてきた27歳から、今後も目が離せない。
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro-Muku)