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波紋呼ぶキリオスの“下からサーブ”をフェデラーは擁護 「恥じるべきではない」

男子テニス世界ランク2位のラファエル・ナダル(スペイン)は2月28日のメキシコ・オープン2回戦で同72位のニック・キリオス(オーストラリア)に6-3、6-7、6-7で敗れた。アンダーサーブという奇襲攻撃やブーイングを浴びせる観衆を煽るなどの悪童ぶりに、温厚なナダルも「敬意に欠けている」と苦言を呈していたが、意外なレジェンドがキリオス擁護に回っている。

ロジャー・フェデラー【写真:Getty Images】
ロジャー・フェデラー【写真:Getty Images】

アンダーサーブが波紋を広げる中、フェデラーは擁護の意見を発信

 男子テニス世界ランク2位のラファエル・ナダル(スペイン)は2月28日のメキシコ・オープン2回戦で同72位のニック・キリオス(オーストラリア)に6-3、6-7、6-7で敗れた。アンダーサーブという奇襲攻撃やブーイングを浴びせる観衆を煽るなどの悪童ぶりに、温厚なナダルも「敬意に欠けている」と苦言を呈していたが、意外なレジェンドがキリオス擁護に回っている。


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 第3セット第6ゲームにキリオスが仕掛けた。自らのサービスゲームでベースラインから遠く構えるナダルのポジションを確認すると、突如下からサーブを見舞った。

 よもやのアンダーサーブにスタンドは騒然。慌ててナダルはダッシュ。わずかにフォルトになったが、観衆はブーイング。試合直後も罵声が鳴り響いたアリーナのテニスファンに、ふてぶてしいジェスチャーで煽りまくったキリオスに、ナダルが試合後に珍しく苦言を呈した。

「彼はグランドスラムで優勝できる。世界1位を争うこともできるのに、今の状況には理由がある」「彼は観衆、対戦相手、彼自身に対する敬意を欠いている」と一刀両断していた。

 悪童として有名なキリオスの奇襲攻撃とナダルの苦言は各国メディアが速報する中、ドバイ選手権に参加中の世界ランク7位のロジャー・フェデラー(スイス)が擁護に回った。

「キリオスのアンダーアーム・サーブについて、フェデラー やってみることは恥じゃない」と特集したのはATP公式サイトだ。フェデラーの発言をこう伝えている。

「アンダーサーブは良い戦略だと思うよ。特に対戦相手が後ろのフェンス際まで下がっている場合はね。その部分で言えば、(下からのサーブを)やることを恥じるべきではないんだ。失敗した時には愚かに見えてしまうけれど、挑戦してもいいじゃないか」

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