大谷14号被弾後に退場→戦力外投手を監督批判「道徳的規範がある」 本人は釈明「英語が混乱招いた」
米大リーグ・メッツのホルヘ・ロペス投手が29日(日本時間30日)、本拠地ドジャース戦で退場後にDFA(事実上の戦力外)になった。退場時にグラブを客席に投げ入れ、試合後には「後悔していない」などと話していた。一夜明け、メッツの指揮官は「許容できない」と説明。本人は「英語での説明が混乱招いた」と釈明している。
メッツのホルヘ・ロペスが戦力外に
米大リーグ・メッツのホルヘ・ロペス投手が29日(日本時間30日)、本拠地ドジャース戦で退場後にDFA(事実上の戦力外)になった。退場時にグラブを客席に投げ入れ、試合後には「後悔していない」などと話していた。一夜明け、メッツの指揮官は「許容できない」と説明。本人は「英語での説明が混乱招いた」と釈明している。
5番手で登板したロペスは3-7の8回2死二塁に大谷翔平に14号を浴びた。直後のフリーマンの打席でハーフスイングを三塁塁審がノースイングと判定すると、納得のいかないロペスと塁審が口論に。退場処分を受け、ベンチへ引き揚げる途中になんとグラブを客席に放り投げた。
試合後、取材を受けたロペスは「悪いと思うことは何もない。僕は僕だ。僕は自分らしくいることを恐れない」「後悔していない」と語っていた。さらに、「MLB全体で最悪のチームにいたと思う」と発言したことも報じられ、その後にDFAとされた。
翌30日(同31日)の本拠地ダイヤモンドバックス戦前に会見に臨んだメッツのカルロス・メンドーサ監督は、米ニューヨーク州地元局「スポーツネット・ニューヨーク」公式Xが公開した動画内で「昨日の試合後の記者会見で球団内で処分を検討すると話した通り、我々は決断を下した。タイミングなどの詳細には触れないが、我々には道徳的規範があり、あのような振る舞いは許容できない」と説明した。
続けて、メンドーサ監督は「良いプレーができていなければ選手たちは感情的になるもの。不満もたまる。しかし、越えてはいけない一線はある。昨日、彼はそれを越えた。許容できないものだ」とロペスの振る舞いを批判した。
その一方で、ロペスは自身のインスタグラムを更新。スペイン語と英語で記された声明を発表した。「何よりもまず、チームメイト、コーチ、ファン、そしてフロントオフィスのみんなに謝りたい。昨日はフィールド内外で、みんなを失望させてしまった。メッツという組織を誹謗する意図はなかったので、自分の試合後の発言についても明確にしたい」とし、このように説明した。
「あのインタビュー中、自分個人のパフォーマンスに対する不満と、それが自分自身を“リーグ全体で最悪のチームメイト”にしたと感じたことを率直に話した。残念ながら、私が英語でメディアに説明したことが、混乱を招き、私が伝えようとしたことと違う見出しを生んでしまったようだ」
母国語ではない英語で取材対応していたロペス。真意は「MLB全体で最悪のチーム」ではなく「自分がMLB全体で最悪のチームメイト」だったという。ロペスは「チームの成功を祈っているし、神が私の私生活とプロ人生において、強さと導きを与え続けてくれることを願っている」と締めくくった。
(THE ANSWER編集部)