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サッカー界に多い「足の甲の骨折」 どう対処すればいい? 専門家が考える予防策は…

なぜサッカー界には足の甲の部分の骨折が多いのか。そして起きてしまった際の対処法は? 読者からの質問にアスリートなどの各界のスペシャリストが答える「THE ANSWER」の「Q&A」。今回は、サッカーのフランス1部パリ・サンジェルマンのブラジル代表FWネイマールが「第5中足骨」を骨折したことでも話題となった、足の甲の部分の骨折について取り上げる。

サッカー界では足の甲の部分の骨折が頻発している【写真:photolibrary】
サッカー界では足の甲の部分の骨折が頻発している【写真:photolibrary】

読者の質問にスペシャリストが答える「Q&A」…ネイマールのけがで話題の「足の甲部分」の骨折について

 読者からの質問にアスリートなどの各界のスペシャリストが答える「THE ANSWER」の「Q&A」。今回は、サッカーのフランス1部パリ・サンジェルマンのブラジル代表FWネイマールが「第5中足骨」を骨折したことでも話題となった足の甲の部分の骨折について取り上げる。

 ネイマールが右足第5中足骨の骨折で手術を受けることが発表された。サッカー界では足の甲の部分の骨折が頻発。過去には香川真司、清武弘嗣、小野伸二らも同じ箇所のケガに苦しんだ。トップアスリートのトレーナーを務める新浦安しんもり整骨院入船院の新盛淳司院長が、原因と対策、予防法について解説してくれた。

 ◇ ◇ ◇

「高校1年生の息子はサッカー部で活動していますが、右足の第5中足骨を骨折してしまいました。早く復帰するためにはどのように治療し、リハビリを進めればいいのでしょうか?」

 今回はこの質問について答えます。

 まず第5中足骨とは足の小指側の骨です。負荷がかかる箇所でもあります。そして、第5中足骨の骨折は大きく2種類に分類されます。

 1つ目は「下駄骨折」を呼ばれるものです。下駄骨折は、昔、下駄をはいていて挫いたときに発生するケースが多かったために、そう呼ばれています。第5中足骨(小指側)のつま先と踵(かかと)の中間位の箇所で足を捻った際、腱や靱帯により過度なストレスがかかり、骨折が起こると考えられています。これはサッカー選手のみならず、普段の生活の中でも起こるケースが多分にあります。

 2つ目は「Jones(ジョーンズ)骨折」と呼ばれるものです。下駄骨折より少しつま先寄りの箇所の疲労骨折で、これはサッカーやバスケットボールなどの競技中に起こります。息子さんもこちらのタイプの骨折かと思います。プレー中の急な方向転換、そして、ボールを蹴った際など、軸足の骨の一部分に繰り返しストレスがかかることなどで、骨がもろくなります。その結果、通常では骨が折れない程度の足首の捻挫や片足で体重を支えた際に骨折してしまうのです。

 骨折する前に痛みを感じる選手もいますが、特に痛みは感じず完全に折れてから気付く選手もいます。

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新盛 淳司

芝浦田町スポーツ整骨院・はり治療院院長

柔道整復師、鍼灸師

新浦安しんもり整骨院入船院、新浦安しんもり整骨院今川院代表も務める。関節ニュートラル整体普及協会会員。サッカー元日本代表MF中村俊輔さんをセルティック時代から専属トレーナーとして支えるなど、トップアスリートのケアにも従事。

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