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選手、監督が知りたい「リハビリ中の食事」 海外トップ選手も実践する“4つのコツ”

リハビリ中は「体重が増えるから」で控えるのはNG

【リハ食のコツ3】カルシウムを不足なく摂る

 ミネラル類では骨の材料になるカルシウムと、細胞の修復に不可欠な亜鉛を意識して摂ります。まずはカルシウム。低脂肪や無脂肪の牛乳、納豆やちりめんじゃこや木綿豆腐。吸収率は低いといわれていますが、ひじきや小松菜もいいですね。またカルシウムの吸収をよくするといわれるビタミンDを含むキノコ類(干しシイタケ、しめじ、エリンギ、えのき、舞茸)も摂りましょう。

 亜鉛を含む食べ物は、牡蠣、レバー、赤身の肉、納豆。玄米や胚芽米、雑穀にも含まれているので、リハビリ中は、これらを白米に混ぜて炊くとよいですよ。

【リハ食のコツ4】抗酸化成分が豊富な野菜と果物を摂る

 肉や魚と一緒に摂る野菜、そして果物は“抗酸化物質”と呼ばれる成分が豊富なものを積極的に摂ります。主に皮膚の形成をサポートするビタミンA。コラーゲンの合成をサポートとするビタミンCを中心に。野菜ではじゃがいも、ピーマン、ブロッコリー、ほうれん草、にんじんやパプリカが代表的。果物はいちごやメロン、かんきつ類全般を選びましょう。栄養価の低い砂糖菓子やスナック菓子ではなく、果物をおやつやデザートにすることで、摂取カロリーのオーバーも避けられます。

 体の修復に必要な栄養素を不足すれば、当然、回復は遅くなります。ですから、リハビリ中は「体重が増えるから」と食べるものを控えるのではなく、エネルギー量をコントロールしながら、栄養価の高いものを選んで食べることが、何よりも大切なのです。

(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

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橋本 玲子

株式会社 Food Connection 代表取締役

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

ラグビーワールドカップ(W杯)2019で栄養コンサルティング業務を担当。2003年ラグビーW杯日本代表、サッカーJ1横浜F・マリノス(1999年~2017年)、ラグビーリーグワン・埼玉パナソニックワイルドナイツ(2005年~現在)ほか、車いす陸上選手らトップアスリートのコンディション管理を「食と栄養面」からサポート。また、ジュニア世代と保護者に向けての食育活動も行う。アメリカ栄養士会スポーツ循環器栄養グループ(SCAN)並びに、スポーツ栄養の国際的組織PINESのメンバー。アメリカ栄養士会インターナショナルメンバー日本代表(IAAND)として、海外の栄養士との交流も多い。近著に『スポ食~世界で戦うアスリートを目ざす子どもたちに~』(ベースボールマガジン社)

URL:http://food-connection.jp/

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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