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高校のスポーツ留学と地元進学 バドミントン福島、廣田は15歳で2つの道に分かれた

大切なことは自分が決めた道でどう目標を決め、どう努力するか

「インハイ.tv」と全国高体連が「明日へのエールプロジェクト」の一環として展開する「オンラインエール授業」。インターハイ中止により、目標を失った高校生をトップ選手らが激励し、「いまとこれから」を話し合おうという企画だった。

 その講師として、2人は登場した。福島が3年、廣田が2年の時、青森で行われたインターハイのシングルスで対戦。当時の思い出を振られたが、「フクヒロ」の対戦は高校生にとって意外な秘話だった。

福島「同じ熊本出身なので『やりにくいな』というのがありました。しかも、ネットインとオンラインばかり打ってくる。すごく嫌な選手と思っていました(笑)」

廣田「でも、私がボコボコにされました(笑)。その時は福島先輩と試合ができるのがうれしかったし、自分の全力でぶつかってはいったけど、力及ばずでしたね」

 ほかにも、福島は「やっぱり、先輩も同級生もすごく強かった。その分、みんなに負けたくないという気持ちがさらに強くなりました」と強豪校の青森山田らしいエピソードを明かした。

 1年夏のインターハイでは直前のメンバー変更により、出場できず。「それがすごく悔しくて、その気持ちを忘れずに地元の青森で行われる3年生のインターハイを目標にやっていた」と語り、2人の原点になった高校3年間を存分に語った。

 今回のインタビューをしたのは、その授業後のこと。競技留学と地元進学という対照的な高校選びをした2人。もちろん、それぞれの性格があり、一概にどちらが良いなどという優劣は決められない。

 大切なことは、自分が決めた道でどんな目標を設定し、どう努力をするか。それをはっきりと定めていたことが、のちにペアとして世界ランク1位に上り詰めた2人に一致していることだった。

 最後に、当時の2人と同じように今後、進路選択を迫られるジュニア世代の選手に向け、進路を決断する時に自身が大切にしてきた軸について語ってもらった。

福島「人それぞれに『やりたいこと』や『達成したい目標』があると思うけど、私は『やりたいこと』を何よりも重視して決めてきた。高校もそうやって『私はここで強くなりたい』と思って選んだので、自分の意思をメインに考えている。その分、決めた以上は覚悟が生まれるのもあるし、簡単に投げ出せない。諦めそうになることもあるけど、諦めずにやってこられた」

廣田「私は県外に行くことも考えながら勇気がなかった。もし行っていたら結果がもっと出ていたかもしれないし、出ていないかもしれない。ただ、高校卒業の時もまだ自信がなく、大学進学を考えていた。そこで(実業団の)監督に声をかけてもらい、挑戦しようと思えたし、その選択があったから、今の自分がいる。なので、何かに迷うなら挑戦する方を選ぶことかな」

 1年延期された東京五輪で金メダルが期待される福島と廣田。同じ熊本出身で高校生から道が分かれ、今はペアとして、同じ道を歩む2人の選択と体験は、次世代の子供たちの道しるべになる。

(THE ANSWER編集部・神原 英彰 / Hideaki Kanbara)

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