「ドームで聞いたANSWER」第18回

　米大リーグのドジャースとカブスが「MLB 東京シリーズ by Guggenheim」のため来日。18、19日に開幕カードで対戦する。現地取材する「THE ANSWER」では来日した選手、米メディア関係者らに直撃取材。「ドームで聞いたANSWER」と題し、語ってもらった内容を伝える。

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　第18回はメジャーデビューが期待されるカブスの若手有望株マット・ショウ内野手。昨年11月のプレミア12では米国代表として東京ドームでもプレーし、打点王に輝いた。今春のオープン戦でも打率.313をマークし、念願の開幕ロースター入り。夢の舞台を目前に控えた心境を明かしてくれた。（取材・文：THE ANSWER編集部・鉾久 真大）

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「USA」の誇りを胸に戦った地に、4か月ぶりに帰ってきた。「もの凄く興奮しているよ。この場にいられることが嬉しい」。17日の公開練習中、取材に応じた23歳のショウはワクワクを隠し切れないように笑った。前日の巨人戦では右前へ2点適時打を放つ活躍。「いい感覚になってきている。みんな準備できているし、『いっちょやるか！』って感じだ」と開幕を前に、充実の表情で意気込んだ。

　2023年のドラフト1巡目（全体13位）でカブスに入団。現在、MLB公式の有望株ランキングで球団トップに位置づけられるスター候補だ。昨年11月のプレミア12では米国代表として全9試合にスタメン出場。打率.412、2本塁打、打点14、OPS1.206を記録し、打点王に輝いた。東京ドームでもプレー。「数か月後にまた帰って来られたら」。当時の取材でも開幕ロースター入りに意欲を示していた。

　まだマイナー選手だった昨年、鈴木誠也外野手、今永昇太投手と話をする機会があった。「挨拶程度だけどね。メジャーに上がって彼らと一緒にプレーできたらアメージングだ。2人とも素晴らしい人間で、カブスにとって欠かせない存在だ」。11月の単独取材で語っていた目標まであと一歩。「できるだけたくさん試合に出たい。何よりこのチームの勝利に貢献したい」とスタメン定着を目指す。

　本職は二塁手だが、チーム事情もあり三塁での起用が濃厚だ。今年2月には、かつて三塁を主戦場としていた40歳のジャスティン・ターナー内野手が加入。「本当にいい指導をしてくれる。彼はいつもそばにいてくれるし、何か必要なことがあれば助けてくれる。とても落ち着いていて、重要な試合を数多く経験してきた人。本当に心強いよ」とベテランの存在に感謝する。

　15、16日には巨人、阪神とのプレシーズンゲームに先発出場。プレミア12以来となる東京ドームで、4万人を超える観客の大声援を浴びた。「素晴らしかった。いい雰囲気だったし、開幕戦も楽しいだろうね」。注目度抜群の一戦で、23歳の若武者が夢への大きな一歩を踏み出す。