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五輪で考えるダイバーシティの意味 名将エディー氏「理解が深まれば日本の魅力広がる」

「THE ANSWER」は東京五輪の大会期間中「オリンピックのミカタ」と題し、実施される競技の新たな知識・視点のほか、平和・人権・多様性など五輪を通して得られる様々な“見方”を随時発信する。今回はラグビーの世界的名将として知られるイングランド代表エディー・ジョーンズヘッドコーチ(HC)がラグビーを通して考える「ダイバーシティ」。人種、性別、年齢、宗教、嗜好など様々な価値観を示し、日本語では多様性とも訳され、東京五輪の基本コンセプトとされる価値観について聞いた。

聖火ランナーの最終点火者を務めた大坂なおみ【写真:AP】
聖火ランナーの最終点火者を務めた大坂なおみ【写真:AP】

「THE ANSWER的 オリンピックのミカタ」#31

「THE ANSWER」は東京五輪の大会期間中「オリンピックのミカタ」と題し、実施される競技の新たな知識・視点のほか、平和・人権・多様性など五輪を通して得られる様々な“見方”を随時発信する。今回はラグビーの世界的名将として知られるイングランド代表エディー・ジョーンズヘッドコーチ(HC)がラグビーを通して考える「ダイバーシティ」。人種、性別、年齢、宗教、嗜好など様々な価値観を示し、日本語では多様性とも訳され、東京五輪の基本コンセプトとされる価値観について聞いた。

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 1チーム15人で戦うラグビー(五輪は7人制)は様々な個性を生かすスポーツであり、また国際統括団体の「ワールドラグビー」では、外国籍でも当該国・地域に継続して36か月居住する選手であれば代表選手資格を持つと定義。多様な選手が集まるため、ダイバーシティを体現するスポーツとも称される。オーストラリア、日本、イングランド代表HCの経験を持ち、多様な選手を率いてきたエディー氏にダイバーシティをより深く考えるポイントを聞いた。(取材・構成=THE ANSWER編集部・佐藤 直子)

 ◇ ◇ ◇

 皆さん、一度は「ダイバーシティ」という言葉を耳にしたことがあるでしょう。この言葉を理解する上で、まず大事なことは、人間は1人1人が違う個性を持っているという大原則を理解することです。私たちは誰一人として同じ個性を持ってはいません。顔が違えば、髪の毛の色も違うし、肌の色や人種も違う。それぞれにしかない尊い個性を持っています。

 だからこそ、互いの違いを認め合い個性を生かしていこうというダイバーシティの実現は、とても理に適った考え方です。こういった理性的な考え方ができれば、社会が直面する様々な課題に対して、よりよい解決策が見つかるはずです。

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エディー・ジョーンズ

THE ANSWERスペシャリスト ラグビー指導者

1960年1月30日生まれ。豪州出身。現役時代はフッカーを務め、ニューサウスウェールズ州代表。92年引退。教職を経て、96年に東海大コーチになり、指導者の道へ。スーパーラグビーのブランビーズなどを経て、01年豪州代表HC就任。03年W杯準優勝。イングランドのサラセンズ、日本のサントリーなどを経て、12年日本代表HC就任。15年W杯は「ブライトンの奇跡」と呼ばれる南アフリカ戦勝利を達成した。同年、イングランド代表HCに就任し、19年W杯は自身2度目の準優勝。近著に「プレッシャーの力」(ワニブックス)。

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