スタンドオフ(SO)の役割とは ラグビー・ポジション解説
スタンドオフ(SO)とは、背番号10をつけている選手で、ポジショングループのひとつであるハーフバックを、スクラムハーフ(SH)とともに形成します。スクラムから離れているハーフバックというのが名前の由来です。現在国際的には「フライハーフ」と呼ばれることが多く、他にも国によって「ファースト・ファイブ」などと呼ばれています。

スタンドオフ(SO)とは
スタンドオフ(SO)とは、背番号10をつけている選手で、ポジショングループのひとつであるハーフバックを、スクラムハーフ(SH)とともに形成します。スクラムから離れているハーフバックというのが名前の由来です。現在国際的には「フライハーフ」と呼ばれることが多く、他にも国によって「ファースト・ファイブ」などと呼ばれています。
スタンドオフの役割
スクラムハーフから最初のパスを受けて、キック、パス、自ら走るなど瞬時に判断し、攻撃を指揮する役割を担う、チームの司令塔です。パスやキックの正確な技術はもちろん、ランできる俊敏性、試合をコントロールする戦術眼も求められます。
トライ後のコンバージョンキックとペナルティゴールを務めることが多いのもスタンドオフで、チームの得点源のひとりです。
スタンドオフの特徴
ボールに触れることが多いポジションであるため、ボールハンドリングが巧みで、司令塔として攻撃を操る状況判断力の優れた選手が多く、花形ポジションとされることもあります。ウィングやフルバックとは違い、長い距離を走るスプリント力よりも、短い距離でスピードを発揮できるクイックネスが求められるのも特徴です。
攻撃ではパス、キック、ラン、全ての技術が求められるポジションであり、守備ではスクラムハーフ同様、自分よりも大きな相手にタックルするガッツも必要です。
日本代表のスタンドオフ
2019年W杯の日本代表には、15年に続いて2大会連続出場となった田村優選手と、スタンドオフ兼センターとして、初出場の松田力也選手が選ばれました。
田村選手は日本の観衆を前に、W杯で得点ランキング4位となる51点を記録。正確なキックで日本の8強進出に貢献しました。南アフリカ戦では前半に肋骨を負傷しながらも、痛み止めを服用してプレーしたことも話題を集めました。
世界のスタンドオフ
2019年W杯の日本代表戦には出場しなかったものの、アイルランド代表でスタンドオフを務めた、ジョナサン・セクストン選手は2018年のワールドラグビー年間最優秀選手賞に輝いた名手です。大会では2トライを含む26得点を記録しました。
2021年のトップリーグで活躍するサントリーのニュージーランド代表ボーデン・バレット選手は、ワールドラグビー年間最優秀選手賞に2度輝いた世界的スター。スコットとジョーディーとともに3兄弟で19年W杯にも出場し、史上初の「3兄弟スタメン&全員トライ」の快挙も達成しました。
神戸製鋼でもプレーし、2021年に現役を引退したニュージーランドのスーパースター、ダン・カーターさんは「世界最高のSO」と呼ばれ、ワールドラグビー年間最優秀選手賞に3度選出されました。日本での生活を楽しむ姿も話題となりました。
(THE ANSWER編集部)