34大会ぶり出場の湘南工大附、インターハイ8強で完敗 スタイルを貫いて見えた課題
激戦区を抜けた先に、突き詰めるべき課題が待っていた。全国高校総体(インターハイ)サッカー男子は28日に準々決勝を行い、湘南工科大附属(神奈川)は0-3で前回準優勝の米子北(鳥取)に敗れた。前半、自陣でプレッシャーをかけられてミスしたところを仕留められて先制を許すと、前がかりになった背後をカウンターで突かれ、前半のうちに3失点。後半は主導権を握って押し込んだが、米子北の鉄壁のディフェンスを崩せず、なかなかシュートを打てないまま逃げ切られた。相手の良さが存分に発揮された試合で完敗を喫したが、湘南工科大附属の室井雅志監督は、取材対応エリアに現れると開口一番「ありがとうございました!」と負けたチームとは思えないくらい元気に挨拶をした。
全国高校総体サッカー男子、湘南工大附が準々決勝で米子北に0-3完敗
激戦区を抜けた先に、突き詰めるべき課題が待っていた。全国高校総体(インターハイ)サッカー男子は28日に準々決勝を行い、湘南工科大附属(神奈川)は0-3で前回準優勝の米子北(鳥取)に敗れた。前半、自陣でプレッシャーをかけられてミスしたところを仕留められて先制を許すと、前がかりになった背後をカウンターで突かれ、前半のうちに3失点。後半は主導権を握って押し込んだが、米子北の鉄壁のディフェンスを崩せず、なかなかシュートを打てないまま逃げ切られた。相手の良さが存分に発揮された試合で完敗を喫したが、湘南工科大附属の室井雅志監督は、取材対応エリアに現れると開口一番「ありがとうございました!」と負けたチームとは思えないくらい元気に挨拶をした。
「うちらしいな、と思って。ミスをしてはいけないところでミスをすれば失点する。先に点を取られれば厳しいゲームになる。そこを含めて判断、技術をどうするかということをやってきているので、すごく良い勉強になった。結局、シュートをゴールの枠に飛ばせないので……いやー、『つえー!』と思って。完敗ですね」
ベスト4に進めなかった悔しさよりも、何か別のエネルギーが充満しているようで、笑顔だった。「逃げずにやってくれたのは、正直、嬉しかった。割り切るところも必要だけど」と話したのも印象的だった。攻撃面では、ボールを持って、左右のどちらから攻撃するか分からないようにパスを散らし、隙あらば中央を狙う持ち味がよく出ていた。相手が前から奪いに来ても、後ろを固めても、自分たちのスタイルを正面からぶつけた。
試合の反省点や課題を挙げるなら、試合の立ち上がり、相手がスピードを上げてプレッシングに来た時間はリスクを回避して自陣から短いパスをつなぐのは、避けたほうが賢明だったかもしれない。しかし、思い切ってやってみたから分かることもある。
主将を務めるDF三浦翔遼人(3年)は「ペナルティーエリア内に入っていく攻撃とか、ミスしてはいけないところとか、もっと精度を上げないと冬は勝てないと思いました。自分たちのスタイルが、どこまで通用するか。新しい課題もあったけど、今までやってきたところの精度とかをもっと突き詰めないといけないと感じた。全国でテッペンを取るには、このくらいの精度ではまだまだなんだと思いました」と課題を感じ取っていた。