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「超越」目指す大津、インハイ8強敗退 攻守の軸が悔やむ、近くて遠い「あと一歩」

全国高校総体(インターハイ)サッカー男子は28日に準々決勝を行い、大津(熊本)は0-1で昌平(埼玉)に敗れた。前半に相手のFKをクリアしきれずにオウンゴール。後半は大津が猛攻を見せたが、スコアは動かなかった。山城朋大監督は「あと一歩でしたね。でも、そこは甘かったかなと思います。相手は私たちより1試合多く戦ってきている。いつもの調子ではないなと感じましたが、それでも粘り強く守って来た相手が一枚上でした」と悔しがった。

シュートを外して悔しがる大津の191センチ長身FW小林俊瑛【写真:平野貴也】
シュートを外して悔しがる大津の191センチ長身FW小林俊瑛【写真:平野貴也】

全国高校総体サッカー男子、大津が準々決勝で昌平に0-1惜敗

 全国高校総体(インターハイ)サッカー男子は28日に準々決勝を行い、大津(熊本)は0-1で昌平(埼玉)に敗れた。前半に相手のFKをクリアしきれずにオウンゴール。後半は大津が猛攻を見せたが、スコアは動かなかった。山城朋大監督は「あと一歩でしたね。でも、そこは甘かったかなと思います。相手は私たちより1試合多く戦ってきている。いつもの調子ではないなと感じましたが、それでも粘り強く守って来た相手が一枚上でした」と悔しがった。

 前半は、守備に重点を置いて失点をせずに折り返すプラン。相手にボールを支配されても、中央を固めてサイドに追いやり、選択肢を狭めた。思わぬ形で失点を喫したが、以降はサイド攻撃で反撃を仕掛けた。前半30分には左からのクロスを191センチの長身FW小林俊瑛(3年)がヘディングシュートを放ったが、相手GKに弾かれた。

 後半も小林の高さを生かして、ゴール前にボールを集めていく。クロスボール、セットプレーで何度も相手ゴール前をボールが横断する展開になったが、1点が遠かった。後半13分の小林のヘディングシュートは枠の外。2分後にはU-17日本代表DF碇明日麻(2年)がヘディングシュートを放ったが、相手GKにキャッチされた。後半アディショナルタイムには、コーナーキックのこぼれ球からMF浅野力愛(3年)がミドルシュートを打ったが、クロスバーに嫌われた。攻めても攻めても入らない。合計12本のシュートを記録したが、得点は生まれず。山城監督は「あそこで決めきれるかどうかが、小林がプロに行くかどうか、あるいは碇が(プロや強豪)大学に行くかどうかという部分」と詰めの甘さを指摘した。

 決めていれば……という思いが一番強かったのは、決して多くはないが、この試合で最も多い3本のシュートを放った小林だ。U-19日本代表でもある小林の存在は、確実に効いていた。小林の高さを警戒した昌平は、後方に人数を割いたために攻撃へ移っても厚みを作り出せず、大津が奪い返して攻撃を繰り返す流れになっていた。縦のロングボールにも、サイドからのクロスボールにも、しっかりと競ってゴール前にボールを供給することはできていた。しかし、エースであり、主将でもある。「良いプレー」では満足せず、自分のプレーで勝たせたかったという思いが、小林の表情ににじみ出ていた。

「悔しさが残る試合。課題の決定力が、改善し切れなかった。もう一度見直さないといけない。クロスは(味方が)自分を狙ってきているので、絶対に決めないといけないと思ってずっとやっていましたが、決められないまま終わってしまった。クロスの入り方で合わせられてはいたけど、打つコースや威力が足りなかったと思います」

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