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MLBとNFLからドラ1指名も マルチな“二刀流選手”を生み出す、米国の部活システム

米国システムの課題、各部の入部を一部生徒が「総取り」することも

 しかし、シーズン制で複数のスポーツ種目をすることや、他の活動と掛け持ちすることが、全面的に素晴らしいシステムとは言い切れない。

 連載の第1回でもお伝えした通り、米国の高校運動部はトライアウト制である。集団競技では、トライアウトに受からなければ、運動部の一員になることができない。運動能力が高く、さまざまなスポーツをやりたい生徒は、複数の運動部で主力選手になることがある。その陰で、運動の苦手な生徒は、どのトライアウトを受けても不合格になり、3シーズンとも希望した運動部に入部できないことも起こり得る。

 先に、米国ではスポーツ活動と音楽や演劇活動を掛け持ちしている生徒もいると述べた。ここでも同じことで、運動部のスタメンでありながら、音楽や演劇のオーディションにもトップ合格する生徒がいる。しかし、運動部のトライアウトもダメ、音楽のオーディションもダメという生徒もいる。高校レベルでは、何をやってもそれなりにできる生徒がいて、心ならずも彼らが総取りする形になるのだ。

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谷口 輝世子

デイリースポーツ紙で日本のプロ野球を担当。98年から米国に拠点を移しメジャーリーグを担当。2001年からフリーランスのスポーツライターに。現地に住んでいるからこそ見えてくる米国のプロスポーツ、学生スポーツ、子どものスポーツ事情を深く取材。近著に『なぜ、子どものスポーツを見ていると力が入るのか――米国発スポーツ・ペアレンティングのすすめ』(生活書院)ほか、『帝国化するメジャーリーグ』(明石書店)『子どもがひとりで遊べない国、アメリカ』(生活書院)。分担執筆『21世紀スポーツ大事典』(大修館書店)分担執筆『運動部活動の理論と実践』(大修館書店)。

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