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「この競技を続けると世界に友達ができる」 セーリング関一人が高校生に贈ったエール

「社会に出て、セーリングの経験がどう生きるのか」の質問に出した答え

 そして、「今、将来が見えないなかで、目の前のセーリングを全力で頑張っている」という高校生からは「社会に出て、セーリングの経験がどう生きるのか、また、続けてきてよかったと思える瞬間を知りたい」という質問が。それに対し、「よかったことは、競技を通じてたくさんの人とのつながりを得られたこと」と答えた。

「まず、ヨットを一緒にやってきた同級生や仲間とは、一生のつながりになります。これは間違いありません。また、大会に出れば全国に友達ができたし、今日、ここで話を聞いてくれている皆さんとも(ヨットでできた)つながりです。

 もちろん海の上でよかったこともあるけれど、セーリングを続けていると、言葉が通じなくても世界中に友達ができます。僕は英語の成績も大したことなかったし、話せるほうじゃない。でもヨットのことであれば自然と、自分のアピールもできるし、相手が何を言っているかも想像がつくんです。

(相手との共通の)言語ができなくても、自分次第で変えられる世界が、セーリングかなと思います。話せないことをコンプレックスに感じず、『これが俺だ!』と接すれば、相手も受け入れてくれる。そうやって、人の輪をどんどん広げていくことを楽しみにしてもらうといいかなと思います」

 今年、インターハイや国体はなくなってしまったが、セーリングは今後もずっと続けられる。関さんは最後に「高校生活が残っている人は、残りの高校生活、セーラーとして悔いの残らない生活を歩んでいってほしい。そして高校卒業後、セーリングを1回やめたとしても、将来、ふと思い出したときまた、ここに戻ってきてほしいなと思います」と参加者にエールを送った。

「オンラインエール授業」の最後は、お約束の記念撮影。高校生から両手でヨットのセール(帆)を形作るポーズを提案されると、「採用! ありがとう!!」と関さん。最後まで高校生たちとのやりとりを大切にするおおらかな雰囲気のなか、授業は幕を閉じた。

■オンラインエール授業 「インハイ.tv」と全国高体連がインターハイ全30競技の部活生に向けた「明日へのエールプロジェクト」の一環。アスリート、指導者らが高校生の「いまとこれから」をオンラインで話し合う。授業は「インハイ.tv」で配信され、誰でも視聴できる。

(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

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長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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