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転倒の高木菜那「左脚が言うこときかなくて」 悪夢に悔しさ吐露、最後は涙なく笑顔

北京五輪は19日、スピードスケート最終種目の女子マススタート1回戦が行われ、前回平昌五輪金メダルの高木菜那(日本電産サンキョー)は2組14位で決勝に進めなかった。首位で迎えた最終コーナーで転倒。団体追い抜きに続いて悪夢に見舞われた。1組2位で決勝に進出した25歳の佐藤綾乃(ANA)は8位入賞だった。

女子マススタート準決勝の最終コーナーで転倒した高木菜那【写真:AP】
女子マススタート準決勝の最終コーナーで転倒した高木菜那【写真:AP】

北京五輪スピードスケート女子マススタート

 北京五輪は19日、スピードスケート最終種目の女子マススタート1回戦が行われ、前回平昌五輪金メダルの高木菜那(日本電産サンキョー)は2組14位で決勝に進めなかった。首位で迎えた最終コーナーで転倒。団体追い抜きに続いて悪夢に見舞われた。1組2位で決勝に進出した25歳の佐藤綾乃(ANA)は8位入賞だった。

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 またもゴール直前だった。高木が先頭で迎えた最終コーナー。残り100メートルほどでバランスを崩し、そのまま壁に激突した。他選手との接触などは見られず。起き上がると、呆然とした表情でゆっくりとフィニッシュした。

 14人が一斉にスタートし、400メートルのリンクを16周する1回戦。途中通過地点のポイントを重ねるなどして順位を争うが、ポイントを奪えていなかった高木は上位3位までにフィニッシュすることが必須だった。

 決勝を見守り、8位入賞だった佐藤の着替えなどを時折笑顔を見せながらサポートした。その後にテレビインタビューに対応。涙はなく、悔しそうにレースを振り返った。

「2シーズンぶりのマススタートで気合いを入れていたけど、なかなか良いレース展開をつくれなかった。どういう風にレースしたらいいかわからない部分がたくさんあった。本当はいい位置について、後ろにつきながら楽にとっていくことをやりたかったけど、なかなか思うような展開にならず、エッジングだったりとかでぶつかってしまったり、左脚が言うことをきかなくなっていた。ラストはもうなんか足にきて転んだというより、スケートが持っていかれちゃった感じ。まあ、そうですね……そういう感じです」

 この種目は20年3月のW杯最終戦を最後に2年近くレースから遠ざかっていた。インタビューの最後に「答えていただいてありがとうございました」と言われると、「ありがとうございました!」と笑顔だった。

 高木は平昌五輪では団体追い抜き、マススタートで2つの金メダルを獲得。今大会は7日の1500メートルで同走の中国選手に進路を阻まれる不運もあり、8位に終わった。15日の団体追い抜き決勝は最終コーナーで転倒し、連覇を逃す銀メダルに大粒の涙。この日の最終種目は雪辱を期すレースだったが、まさかの結果となった。

 妹・美帆は団体追い抜きを含む今大会銀メダル3つに、1000メートルで金メダル。ともに北京五輪を終えた。

(THE ANSWER編集部)

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