北京オリンピックの日本代表注目選手、海外有力選手と競技日程を紹介
北京オリンピック(五輪)は、20日の閉幕までの19日間に15競技が行われる。日本代表は、前回の平昌大会で冬季五輪としては過去最多となる計13個のメダル(金4個、銀5個、銅4個)を獲得。北京五輪でも活躍が期待される日本代表。数多くの見逃せない競技の中から、今季各種目の世界ランク上位につける選手や過去の五輪で活躍した選手を注目選手としてピックアップ。有力外国選手と競技日程も競技別に合わせて掲載する。
2月4日に開会式が行われる北京オリンピック(五輪)は2日に競技が開始され、20日の閉幕まで19日間で15競技を実施。日本代表は、前回の平昌大会で冬季五輪最多となる計13個のメダル(金4個、銀5個、銅4個)を獲得し、競技内外で多くの名場面が生まれた。
北京五輪でもメダルラッシュが期待される日本代表。多くの見逃せない競技の中から、今季各競技の世界ランク上位につける選手や過去の五輪で活躍した注目選手をピックアップする。また、有力外国選手と日程も競技別に合わせて掲載する。
フィギュアスケートの注目選手
日本代表選手
海外有力選手
・ネイサン・チェン(米国)
・ビンセント・ゾウ(米国)
・カミラ・ワリエワ(ロシア)
・アレクサンドラ・トルソワ(ロシア)
・アンナ・シェルバコワ
男子シングルでは、2014年ソチ五輪と18年平昌五輪を連覇した羽生、平昌五輪銀メダルの宇野、21年世界選手権銀メダルで今季グランプリ(GP)シリーズ2勝の鍵山はいずれも実力者だ。
3連覇を狙う羽生のライバルになりそうなのが世界選手権3連覇王者のチェン。2014年ソチ五輪団体銀メダリストの元ペア選手ディラン・モスコビッチ氏は、カナダ公共放送「CBC」の番組で、チェンを金メダル予想し、羽生は銀。宇野と並んで今季GPシリーズ・スケートアメリカを制したゾウを銅メダルと予想した。
女子シングルでは、18年GPファイナル覇者の紀平梨花が怪我により、代表選考を兼ねた全日本選手権に出場できず。平昌五輪6位入賞で今季の全日本を制した坂本とともに、18年世界選手権2位の樋口と19年全日本ジュニア選手権優勝の17歳河辺愛菜という初出場の2人が五輪に挑む。
メダル争いで注目はロシア勢だ。シニア1年目ながら、今季ショートプログラム(SP)、フリー、合計すべてで世界最高得点を記録した15歳のワリエワ、21年世界選手権女王の17歳シェルバコワ、銅メダルの17歳トルソワの3人が出場。モスコビッチ氏は同番組で誰が出てもロシアの表彰台独占を予想した。
フィギュアスケートの日程
4日から始まる団体戦で、日本は初のメダル獲得を狙う。以降、男子シングルは8日にSP、10日にフリー。女子シングルは15日にSP、17日にフリーが行われる。また、日本勢は小松原美里、小松原尊組が出場するアイスダンスは12日にリズムダンス、14日にフリーダンス。三浦璃来、木原龍一が出場するペアは18日にSP、19日にフリー。大会最終日の20日にはエキシビションが行われる。
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スピードスケートの注目選手
日本代表
・新濱立也
・村上右磨
・森重航
海外有力選手
・ローラン・デュブレイユ(カナダ)
・エリン・ジャクソン(米国)
・ブリタニー・ボウ(米国)
男子では、今季のワールドカップ(W杯)500メートルで新濱、森重の2選手が優勝。村上も表彰台に登るなどW杯ランク4位につけている。
同種目で今季のW杯ランクで同種目の首位に立っているのは、デュブレイユだ。平昌五輪では18位だったものの、20-21年シーズンの世界距離別選手権で優勝。今季のW杯2勝を挙げ、1度も表彰台を逃していない。
女子では、小平が500メートルで平昌五輪に続く連覇に期待がかかる。平昌で女子団体追い抜き(チームパシュート)で金、1000メートル銀、1500メートル銅メダルを獲得した高木美は、個人の金メダル獲得なるか。高木美の姉で、平昌五輪の女子マススタートで初代女王に輝いた高木菜は連覇を目指す。佐藤は今季1500メートルでW杯ランク首位と好調だ。
今季のW杯500メートルではジャクソンが4勝と絶好調で乗り込む。21年の世界距離別選手権で1000メートル優勝、1500メートル2位のボウも、今季のW杯では両種目で勝つなど健在。前回日本が金メダルを獲得したチームパシュートでは今季カナダが3連勝している。
スピードスケートの日程
5日に競技は開幕。男子では、500メートルは12日に行われる。女子では1500メートルが7日、チームパシュートは予選12日、決勝15日、500メートルが13日、1000メートルが17日、女子マススタートが19日にそれぞれ行われる。
カーリングの注目選手
日本代表
海外有力選手
・金恩貞(キム・ウンジョン)(韓国)
・イブ・ミュアヘッド(英国)
日本は男子が出場を逃し、女子は2大会連続でロコ・ソラーレが出場。平昌五輪で銅メダルを獲得した藤澤、吉田姉妹、鈴木の4人に、2度の五輪出場経験を持つ石崎琴美が加わった。
平昌五輪金のスウェーデンは世界ランクでも首位。昨年5月の世界選手権で優勝したスイス、1998年長野五輪で初代女王になったカナダも強豪だ。北京五輪最終予選を日本とともに突破し、イブ・ミュアヘッド擁する英国と、「メガネ先輩」ことキム・ウンジョンがスキップを務める韓国は、いずれも五輪メダル獲得経験を持っている。
カーリングの日程
女子は予選リーグが10日から17日まで、準決勝が18日、3位決定戦が19日、決勝が20日に行われる。なお、混合ダブルスは全競技の先陣を切って2日に開幕。男子は9日から行われる。
スキージャンプの注目選手
日本代表
・小林陵侑
・高梨沙羅
海外有力選手
・カタリナ・アルトハウス(ドイツ)
男子のエース小林陵侑は、前回平昌五輪は個人ノーマルヒルで7位、ラージヒルで10位だったが、翌シーズンにW杯シーズン13勝、史上3人目のジャンプ週間完全Vを挙げるなど、大ブレイク。今季は自身2度目のジャンプ週間総合優勝を達成し、勢いに乗る。日本男子として1998年長野五輪の船木和喜以来となる個人金メダルを目指す。
女子では、平昌五輪で銅メダルだったエースの高梨沙羅が悲願の五輪金メダル獲得に挑戦。今季は新年最初のW杯第9戦で男女歴代最多を更新するW杯通算61勝目を記録した。
平昌五輪女子金メダルのマーレン・ルンビ(ノルウェー)は五輪出場を断念。今季、W杯ランク首位を独走し、一躍金メダル候補に躍り出たマリタ・クラマー(オーストリア)も新型コロナの陽性反応を示し大会に出場できなくなった。同ランク2位のアルトハウスや、スロベニア勢がメダル争い有力候補だ。
スキージャンプの日程
女子ノーマルヒル決勝は5日、男子ノーマルヒル決勝は6日、混合団体決勝は7日、男子ラージヒル決勝は12日、男子団体決勝は14日に行われる。
(THE ANSWER編集部)