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2連勝なでしこ、W杯上位進出を狙うからこその課題 永里亜紗乃「2-0以降の時間帯に物足りなさ」

サッカーのFIFA女子ワールドカップ(W杯)オーストラリア・ニュージーランド大会は26日、ニュージーランド・ダニーデンで行われた1次リーグC組第2戦で日本代表・なでしこジャパンがコスタリカを2-0で下し、開幕2連勝。勝ち点6とし、4大会連続の決勝トーナメント進出を決めた。元日本代表FWで2015年W杯カナダ大会準優勝メンバーの解説者・永里亜紗乃さんは2連勝を「妥当な結果」と評し、勝ったからこそ向き合うべき課題を指摘した。(構成=藤井 雅彦)

先制点を決めた猶本光【写真:Getty Images】
先制点を決めた猶本光【写真:Getty Images】

2015年W杯カナダ大会準優勝メンバーの元日本代表FW永里亜紗乃さんが解説

 サッカーのFIFA女子ワールドカップ(W杯)オーストラリア・ニュージーランド大会は26日、ニュージーランド・ダニーデンで行われた1次リーグC組第2戦で日本代表・なでしこジャパンがコスタリカを2-0で下し、開幕2連勝。勝ち点6とし、4大会連続の決勝トーナメント進出を決めた。元日本代表FWで2015年W杯カナダ大会準優勝メンバーの解説者・永里亜紗乃さんは2連勝を「妥当な結果」と評し、勝ったからこそ向き合うべき課題を指摘した。(構成=藤井 雅彦)

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 初戦のザンビア戦に続いて格下相手にしっかり勝てたのは収穫です。

 前半、コスタリカは引いて守る形ではなく、システム変更も含めて高い位置からプレッシャーをかけてきました。ただし戦術面での精度があまり高くないおかげで、中盤に生まれたスペースを有効活用できる状況に。日本は相手の間でボールを受けて攻撃をスムーズに運べていました。

 良い流れの時間帯にしっかり2得点を挙げ、試合を優位に進められた。点を取るべき時間帯にしっかり仕留めるのはやはり大切です。さらに、ザンビア戦で無得点だった猶本光選手と藤野あおば選手がゴールネットを揺らし、この2試合で前線の選手のほとんどが得点を決めました。

 特に初戦でチャンスを決めきれなかった藤野あおば選手からは「とにかく点を取りたい」という強い意欲が伝わってきました。相手ゴール前で味方選手と交錯してしまった場面もあったように、もしコスタリカ戦も無得点に終わっていたら、次戦以降は焦りが先行してしまったかもしれない。その影響で冷静な判断ができなくなってしまうのはもったいないので、彼女らしい思い切りの良い形でゴールを奪えたのは良かったと思います。

 先発を4人入れ替えた中での完封勝利。2試合で23人中18人を起用できたのもポジティブです。これで緊張や硬さもほぐれるでしょうし、仲間の得点を全員で喜ぶ様子からチームの雰囲気の良さが伝わってきます。メンバー発表前の選考段階では、どうしても自己アピールを優先してしまいがちですが、最終的にはチームとして戦うことが重要。短期間で行われる大会だからこそ、一体感は大きなポイントです。

 でも、過去の実績や目標を考えればザンビア戦と同じように順当勝ちでした。今大会から女子W杯は参加国数が24か国ではなく32か国に増えました。1グループ4チームの構成は変わらないので、結果として強豪国が分散します。決勝トーナメント進出へのハードルは下がったという見方もできますし、日本がしっかり力を発揮すれば2連勝は妥当な結果だと思います。

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