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野球のツーシームとは フォーシームと投げ方の違い、軌道を解説

野球の用語を解説。今回は変化球・ツーシーム。

野球のツーシームとは

 ツーシームとは、フォーシーム(直球)に近いスピードで変化する球。シュートなどと同じく、投手の利き腕と同じ方向に変化する。名前の由来は、ボールが1回転する間に縫い目(シーム)が2回見えることから。ムービングファストボールの一種とされ、「ツーシームファスト」などとも呼ばれる。

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ツーシームとフォーシームの違い

 フォーシーム(直球)は日本で「真っすぐ」とも呼ばれるように、リリースから捕手のミットまで一直線に通過するように見える(実際には投手によって違う、微妙な変化が加わっている)。一方、ツーシームはシュート方向に変化するのが一般的。

 広島、ヤンキースなどで活躍した右腕・黒田博樹は左打者の内角ボールゾーンから鋭くストライクゾーンに曲げる「フロントドア」を駆使して活躍。また中日の左腕エース大野雄大は右打者の外角に大きく逃げる軌道を描くツーシームを投げるほか、DeNAの守護神・山崎康晃が投じる鋭く落ちるツーシームなどもあり、投手によって変化が異なる。山崎のほか、東浜巨、九里亜蓮ら亜細亜大学出身の投手が操るツーシームのことを「亜大ツーシーム(亜細亜ボール)」と呼ぶものもいる。

ツーシームの投げ方と軌道


 ダルビッシュ有もツーシームを操る投手の一人。米国の投球分析家ロブ・フリードマン氏との対談でその握りを公開している。人差し指は指先が、中指は第二関節近くまでがボールの縫い目にかかっている。人差し指で回転をかけるイメージでリリースするという。



 大谷翔平もツーシームを投じるが、シンカーとも表示される。速球と同じく150キロ後半以上のスピードが出るが、速球との軌道を比較した合成動画で見ると違いが一目瞭然。右打者の内角に食い込むように、少し落ちながら変化している。

(THE ANSWER編集部)

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