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大谷翔平が操る変化球スイーパーとは スライダーとの違い、握りと投げ方を解説

野球の用語を解説。今回は変化球・スイーパー。

変化球のスイーパーとは

 エンゼルス・大谷翔平投手が決め球の1つとして投じるスイーパー。スライダーの一種で、フリスビーのように横方向へ大きく変化するのが特徴だ。「ほうきで掃く」という意味の「スイープ」という言葉が由来とされており、縦方向への変化は少なく、ある程度球速があるものと定義されることが多い。

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 大谷は2022年の夏ごろからメジャーではスイーパーを多投し始め、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝では最後の打者マイク・トラウトを球速87.2マイル(約140.3キロ)、横変化17インチ(約43.2センチ)のスイーパーで三振に仕留めた。利き腕とは逆方向に向かい、ホームベースを横断するほどの変化でメジャーリーガーたちを苦しめ、米国でも大きく注目されることとなった。

スイーパーとスライダーの違い

 通常のスライダーは斜めに曲がるイメージがあるが、スイーパーは“落ちないスライダー”とも言える。前述したように縦方向への変化が少なく、大谷が投じるものは40センチ以上横方向へ大きく曲がる。球速も140キロ前後あり、球威もある。

 スイーパーという名前自体は新しいが、以前から投げられていた球種ではある。ただ、失点のリスクが非常に低いというデータもあり、MLBでは2020~2022年にかけてスイーパーがトレンドに。大谷以外にも投球する投手が増加した。

スイーパーの握りと投げ方


 「ピッチングニンジャ」の愛称で知られ、現役の米大リーグ選手や米メディアからも多数フォローされている投球分析家のロブ・フリードマン氏が「ホットな新球種」としてスイーパーを特集。映像内ではサイ・ヤング賞右腕トレバー・バウアーがスイーパーの握りを披露している。人差し指と中指を縫い目にかける「ツーシームグリップ」だ。また、WBCの壮行試合で大谷とダルビッシュ有がスイーパーの投げ方をボールを使って話し合っているシーンも注目されている。



 大谷が投じた鋭いスイーパーの映像。投稿主のロブ・フリードマン氏によると20インチ(約50.8センチ)もの変化をしており、右打者が逃げていくボールに満足なスイングができず空振りを喫している。球速も82マイル(約132キロ)出ている。投球時に、右腕をやや横ぶりにしていることも分かる。

(THE ANSWER編集部)

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