THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂の記事一覧
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今年29歳、東大院から箱根駅伝「走りたい」 博士4年目、異端の高学歴ランナー・古川大晃に湧き上がる欲
2024.10.019月19日から4日間行われた第93回日本学生陸上競技対校選手権(日本インカレ)。大学日本一を懸けた熱戦を取材した「THE ANSWER」は文武両道で部活に励む選手や、怪我や困難を乗り越えた選手など、さまざまなストーリーを持つ学生を取り上げる。今回は男子1万メートル決勝に出場した東大・古川大晃(博士4年)。序盤から積極的なレースを展開し、日本人4位となる全体10位だった。熊本大を卒業し、九州大大学院に進学。現在は東大大学院博士4年目だ。学業でも“走”を追求する異色のランナーの唯一無二のスタイルを聞いた。
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練習期間2日、バド福島由紀&古賀輝組が混合ダブルスV 「初心者」の連係が7戦で「別人」に変化
2024.09.12バドミントンの全日本社会人選手権は11日、鳥取県民体育館で最終日が行われた。混合ダブルスでは、東京五輪女子ダブルス8強の福島由紀と男子ダブルス元日本代表の古賀輝のペアが決勝で柴田一樹、篠谷菜留組に2-0(29-27、21-15)で勝利。福島は女子ダブルスを制した2016年以来、古賀は初の優勝となった。2人での練習期間はわずか2日。試合を重ねるごとに完成度を高め、頂点に立った。
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ワタガシ解消→再出発で準V、28歳東野有紗の伸びしろ十分 新ペア櫻本は「世界で通用」たった19日で確信
2024.09.12バドミントンの全日本社会人選手権は11日、鳥取県民体育館で最終日が行われた。今大会から女子ダブルスに転向したパリ五輪混合ダブルスの銅メダリスト・東野有紗は、櫻本絢子とのペアで決勝に進出。最後は世界ランク6位の中西貴映、岩永鈴組に0-2(17-21、17-21)で敗れ、準優勝だった。13年組んだ渡辺勇大との“ワタガシ”ペアを大会前に解消。再出発の大会で目指していた優勝には届かなかったが、7試合を戦い抜き、再び世界と戦うための手応えを得た。
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「若い頃はベテランにいなされて…」 30代に突入、バド福島由紀&古賀輝が若手の中で異彩放つ背景
2024.09.11バドミントンの全日本社会人選手権は10日、鳥取県民体育館で4日目が行われた。混合ダブルスでは、東京五輪女子ダブルス8強の福島由紀と男子ダブルス元日本代表の古賀輝のペアが準決勝進出を決めた。準々決勝では下農走、大澤陽奈組に2-1(21-12、10-21、21-17)で勝利。長年、日本のバドミントン界を牽引してきた2人が今大会でペアを組み、巧みなプレーで魅了している。
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高校時代ライバル→社会人でペア結成 社宅でも隣人、須藤海妃&遠藤美羽組がバド全日本総合の出場権
2024.09.10バドミントンの全日本社会人選手権は9日、鳥取県民体育館で3日目が行われた。女子ダブルスでは須藤海妃、遠藤美羽組(ヨネックス)が4回戦で飯島真恵七、田中果帆組に2-1(21-18、19-21、21-14)で勝利した。高卒ルーキー同士のペア。高校時代は何度もネットを挟んで対戦した2人が組み、目標としていた全日本総合の出場権を手に入れた。
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大谷翔平を尊敬する19歳バドミントン逸材 小学生で「3番・三塁」→バド高校王者になった沖本優大の夢
2024.09.10バドミントンの全日本社会人選手権は9日、鳥取県民体育館で3日目が行われた。男子シングルスでは沖本優大(BIPROGY)が4、5回戦でともにストレート勝ちを収めた。ドジャース・大谷翔平投手を尊敬する19歳。「日本代表に選ばれるように」と世界の舞台を見据える。
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ジュニア世界一の18歳・田口真彩も「今のレベルでは…」 パリ五輪で刺激、佐藤灯と目指す4年後の未来
2024.09.09バドミントンの全日本社会人選手権は8日、鳥取市民体育館などで2日目が行われた。女子ダブルスでは田口真彩、佐藤灯組(ACT SAIKYO)が2回戦、3回戦でともに2-0のストレート勝ちを収めた。期待のペアは、日本が2つの銅メダルを獲得したパリ五輪に刺激を受け、さらなるレベルアップを誓う。
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13年組んだワタガシ解散、結婚、28歳で種目転向…バド東野有紗の新たな挑戦「4年間、死ぬ気で」
2024.09.09バドミントンの全日本社会人選手権は8日、鳥取市民体育館などで2日目が行われた。パリ五輪混合ダブルスの銅メダリスト・東野有紗は、女子ダブルスに転向。初めてペアを組む櫻本絢子と出場し、2、3回戦でともにストレート勝ちを収めた。2大会連続の五輪メダル獲得から約1か月。新たなスタートとなった試合後、4年後のロス五輪への思いを明かした。
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「日々の積み重ねで自信がつくよ」 五輪銀メダリストの助言に救われた20歳永田萌恵が逆転大金星
2024.09.08バドミントンの全日本社会人選手権が7日、鳥取産業体育館などで開幕。女子シングルス2回戦では永田萌恵(広島ガス)が昨年の同大会4強の水井ひらり(NTT東日本)に2-1(17-21、21-18、21-11)で逆転勝ちした。名門・柳井商工(山口)出身で社会人3年目の20歳は、ロンドン五輪・女子ダブルスで銀メダルを獲得した藤井瑞希さんの指導でメンタル面を強化。強敵相手に価値ある1勝を手にした。
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バド福島由紀の青いネイルに込められた約束 被災地で出会った中学生へ、再出発のコートで示す絆
2024.09.08バドミントンの全日本社会人選手権が7日、鳥取産業体育館などで開幕。東京五輪女子ダブルス8強の福島由紀は、男子ダブルス元日本代表の古賀輝とのペアで混合ダブルスに出場。2回戦で崎野翔太、小野涼奈組に2-0(21-15、21-12)でストレート勝ちした。福島はこの日、濃い青のネイルでプレー。鮮やかな指先には、能登半島地震の被災地で出会った女子中学生との約束が込められていた。
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全中男子400mリレーは地元・東陽が大健闘3位 100分の1秒差で表彰台、確定で響いた「よーし!」
2024.08.23全日本中学陸上選手権が20日、福井運動公園陸上競技場で行われた。男子400メートルリレーでは地元・福井の東陽が43秒06で3位。結果確定まで落ち着かなかった4人は大喜びした。同種目では初となる全中で表彰台の大健闘。チームの歴史を塗り替え、最高の夏になった。
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「美術部に入るのかなと…」 父も驚く陸上全国2位、110m障害・赤井遙斗は才能より行動力で成長
2024.08.22全日本中学陸上選手権が20日、福井運動公園陸上競技場で行われた。男子110メートル障害では、赤井遙斗(横浜緑が丘・3年)が14秒02(向かい風1.4メートル)で2位だった。中学の先輩に、日本記録保持者でパリ五輪男子110メートル障害代表・泉谷駿介がいる。才能以上に、コミュニケーション力を武器に成長した。
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人口2400人、5か月屋外練習できない北国から全中4位 藤原拓也、土壇場のジャンプで伸ばした17cm
2024.08.22全日本中学陸上選手権が20日、福井運動公園陸上競技場で行われた。男子走り幅跳びでは藤原拓也(鶴居・3年)が6メートル93(追い風1.6メートル)で4位。屋外での練習がおよそ5か月できない北海道でも実力をつけ、全国大会で自己ベストを17センチ更新してみせた。
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中1で200m女王→中2は100m女王→中3走り幅跳び…異例の“全国V3”ならず涙、逸材・岡林結衣が選んだ挑戦
2024.08.22全日本中学陸上選手権が20日まで、福井運動公園陸上競技場で行われた。女子走り幅跳びでは岡林結衣(高知大津・3年)が5メートル34(追い風0.2メートル)で19位。1年生で200メートル、2年生で100メートルの全国制覇を経験しており、異なる種目での“全中3連覇”という偉業を目指した逸材。この悔しさを高校でぶつける。
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「普段から知る友達ではないけれど…」 陸上全国大会、中学生が自然と繋げたスポーツマンシップの輪
2024.08.22全日本中学陸上選手権が17日から4日間、福井運動公園陸上競技場で行われた。中学生による日本一を懸けた大舞台。結果を追い求める中にも、競技を終えた選手が健闘を称え合うスポーツマンシップが広がり、観客からは大きな拍手が沸き起こった。
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全中女子400mリレーは田原東部が初V 後輩3人が繋いだ唯一の3年・伊藤沙耶のラスト20m「前、いないな」
2024.08.21全日本中学陸上選手権が20日、福井運動公園陸上競技場で行われた。女子400メートルリレーでは田原東部(愛知)が47秒70で初優勝。個人種目では出場のなかった4人がバトンを繋ぎ、全国制覇を達成した。後輩3人の激走を受けたアンカーの伊藤沙耶(3年)は、ラスト20メートルの景色を目に焼き付けた。
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誰もいない両側7レーン、ただ1人の100m障害 異例の全国レースで15歳・首藤風綾が得た忘れられない財産
2024.08.21全日本中学陸上選手権が20日、福井運動公園陸上競技場で行われた。女子100メートル障害では救済措置を含めた9人による決勝2組のレースが行われ、救済された首藤風綾(ふうあ、大分明野・3年)は1組をたった1人で走り抜けた。記録は15秒05(向かい風1.7メートル)。タイムレースの結果、順位は9位だったが、笑顔で一礼して最後の全中を終えた。
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14歳の超新星・三好美羽が涙「最後は足が…」 負傷で0秒04届かず100m準V、気丈な表彰式の裏で口に出た悔しさ
2024.08.21全日本中学陸上選手権が20日、福井運動公園陸上競技場で行われた。女子100メートル決勝では中学日本記録保持者・三好美羽(神辺西・3年)が12秒10(追い風1.4メートル)で昨年に続き2位。6月の日本選手権で準決勝に進出した逸材は足の故障を抱えながらの出場で、リベンジはならなかった。レース後、トラックや表彰台では気丈に振る舞ったが、取材時には14歳の頬を涙がつたった。