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ストレッチでも痩せられる? 運動苦手な人が理解すべき「ボディメイク」の原理

ダイエット民が筋トレと合わせてストレッチをやった方がいいワケ

 実は私を含め、ボディビルティングに取り組む人たちは、トレーニングメニューを組む際、最初にストレッチを切り捨ててしまう傾向もあります。競技ボディビルの選手は、1年1年、目標を定めて、短期決戦で結果を出さなければならない。当然、トレーニングに割ける時間は非常に限られます。となると、筋トレ前にストレッチをする時間さえ惜しい。筋トレに充てられる時間が減れば、その分、体の成長が減ってしまう、と考えてしまうのですね。

 ただし、ストレッチは無用だと断じているわけではありません。限られたトレーニング時間で最大効率を狙うために、仕方なく切り捨ててしまうこともありますが、それは同時に筋肉のケアが足りなくなることでもあり、弊害もあります。ですから、毎回ストレッチができなくても、時間のある日にマッサージに行って、ガッツリ筋肉をほぐしてもらうパターンもよいでしょう。

 一般のダイエットしたい人、ボディメイクしたい人は、時間がないボディビルダーとは事情が異なるので、筋トレと合わせてストレッチをやった方がいいと思います。

 運動不足だったり、トレーニングを過剰に行ったりすると、筋肉が硬くなります。ストレッチを行わず、いきなり筋トレに入れば、痛みを感じたり、故障したりする可能性もある。ですから違和感のある部位は、運動前にしっかり伸ばしておくと、ケガや不調のリスクを抑えられます。また、長期的にみれば、ストレッチで筋肉や血管の柔軟性を保ちながら筋トレを継続した方が、体にもいい可能性は高いでしょう。

 よく「運動前に静的ストレッチをやると力が出せない」と言いますが、これはかなりじっくり時間をかけて行った場合の話です。確かにやりすぎると、体も精神もゆるんでしまいます。特にBIG3(ベンチプレス、スクワット、デッドリフト)のように、少しでも高重量を扱うため、わずか2.5kgずつ重りを積み上げていくようなトレーニングを行う日は、やりすぎないほうがいいですね。

 一つのストレッチは、時間にしたら1か所15秒程度で十分。それ以上は筋肉がたるみ、力が出なくなります。トレーニングの前にストレッチを手短に行い、体を動かしやすい状態を作る。あとはアップのセットの動きのなかでしっかり可動域をとっていくと、ストレッチのメリットを享受できます。

 ちなみに、筋トレ後にストレッチを入念に行っても、筋肉痛が軽くなることはほぼありません。しかし、筋肉の緊張をとり、リラクゼーションを得るためには効果的。トレーニングをした日に限らず就寝前に取り入れるのも、睡眠の質を上げて翌日のトレーニングで完全燃焼するためにもおすすめです。

(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

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岡田 隆

1980年、愛知県生まれ。日体大准教授、柔道全日本男子チーム体力強化部門長、理学療法士。16年リオデジャネイロ五輪では、柔道7階級のメダル制覇に貢献。大学で教鞭を執りつつ、骨格筋評論家として「バズーカ岡田」の異名でテレビ、雑誌などメディアでも活躍。トレーニング科学からボディメーク、健康、ダイエットなど幅広いテーマで情報を発信する。また、現役ボディビルダーでもあり、2016年に日本社会人ボディビル選手権大会で優勝。「つけたいところに最速で筋肉をつける技術」「HIIT 体脂肪が落ちる最強トレーニング」(ともにサンマーク出版)他、著書多数。バズーカ岡田公式サイトhttps://bazooka-okada.jp/

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビューや健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌などで編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(共に中野ジェームズ修一著、サンマーク出版)、『つけたいところに最速で筋肉をつける技術』(岡田隆著、サンマーク出版)、『カチコチ体が10秒でみるみるやわらかくなるストレッチ』(永井峻著、高橋書店)など。

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