スケボー堀米雄斗連覇、なぜ男女でこんなに強い? 18年前に転機、スケボー大国の始まりは「9800円」
国内の大会に変化「キッズが上手すぎてもう勝てない」
以降、子どもの競技人口は増加。「2010年ぐらいになったら、AJSA(日本スケートボード協会)の大会を開いても大人がエントリーしてこないんですよ。なんでと聞いたら、『いや大人が、キッズが上手すぎてもう勝てないから、そんな大会出たくないよって言っているんですよ』と。そういう現象が起きたんです」
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競技者の低年齢化が進み、「不良の高校生がたばこを吸いながらやっている」従来のイメージはかき消されていった。AJSAが07年から開催しているキッズスケーターの登竜門「FLAKECUP」には「どこでやっても200人近くのエントリーがある」ほど盛況に。男子ストリートに出場した堀米、白井空良(ムラサキスポーツ)、小野寺吟雲(ぎんう)らも小学生時代に参加し、腕を磨いていた。
海外では遊びの要素も強いスケートボードが、日本では競技スポーツとしての地位を確立。東京五輪での活躍を受け、幼少期の習い事としても普及し、裾野を広げた中から新たなスターが誕生する好循環が生まれた。花の都パリで、またもや世界を驚かせた日本。その裏では一朝一夕では真似できない、“伝統”の構築が進んでいる。
(THE ANSWER編集部 / クロスメディアチーム)