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卓球ニッポン女子は「中国の陣容が揃わぬ中で優勝を奪ったが…」 中国が露呈した“後継者不足”を地元メディア指摘

カザフスタン・アスタナで行われている卓球のアジア選手権では、中国勢に勢いがない。女子団体決勝では、張本美和(木下グループ)に世界ランキング1位の孫頴莎が敗れるなど、日本に優勝を譲った。地元メディアは「少なくとも4つの原因がある」と、準優勝となったポイントを指摘している。

卓球のアジア選手権、女子団体で日本に敗れて準優勝だった中国【写真:Getty Images】
卓球のアジア選手権、女子団体で日本に敗れて準優勝だった中国【写真:Getty Images】

卓球アジア選手権

 カザフスタン・アスタナで行われている卓球のアジア選手権では、中国勢に勢いがない。女子団体決勝では、張本美和(木下グループ)に世界ランキング1位の孫頴莎が敗れるなど、日本に優勝を譲った。地元メディアは「少なくとも4つの原因がある」と、準優勝となったポイントを指摘している。

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「張本美和が中国女子の主力を次々と打ち負かす。女子団体の中国敗戦には少なくとも4つの原因」との見出しで記事を掲載したのは、中国の専門メディア「卓球ネット」。「整理してみると、今回の中国女子チームの敗戦の原因は次のようなものである」として、4つのポイントを挙げた。

 1つ目は「主力の選手が全員そろっていたわけではなかった。これが客観的な原因の一つだ」との指摘。陳夢、王曼昱が出場しておらず「中国の実力には少なからず影響が生じていた」とした。2つ目には、世界No.1選手の孫頴莎について「試合が密集しすぎており、その結果、張本美和との最後の試合で力を完全に出し切ることができなかった」と分析。チャイナスマッシュでも決勝まで戦い、アジア選手権にはその試合が終わった翌日に駆けつけたことを紹介した。

 3つ目に掲げられたのは、使用球。「シームレスの球だったが、練習でこれに慣れるには時間が短すぎた。これもある程度の影響因子となった」と伝えた。準決勝の時、王芸迪は「慣れている途中だ」と話していたという。

 4つ目としてあがったのが「日本の女子チームの全体的な実力がすでに中国女子チームに非常に近いところまで来ている」との指摘だ。「これもまた客観的事実である。中国の孫頴莎、陳夢、王曼昱の三大主力であれば、日本チームが劣ることになるが、今回はそのうちの2人が出場していなかった」と記されている。

「客観的に見て、王芸迪は敗れたものの、まずまずのパフォーマンスだった。陳幸同はこれまでの対戦成績を見れば平野美宇より優位にあるはずだったが、今回はコンディションがよくなく、力が出し切れていなかった」

 決勝の結果については「日本は中国のトップの陣容が揃わぬ中で、団体の優勝を奪ったわけだが、中国女子チームの後継者不足も露呈した」と後進が育っていないことを憂いており、「今回の敗戦により、中国女子チームは後継者育成に力を入れることになるだろう」と推測している。

 記事の最後には「試合が終わった後、中国女子の監督が観客席に向かって手を振り拍手をしていた。中国ファンが遠くから応援に駆け付けたことに感謝したのだろうか。理解の難しい行動だったと思う」ともつづられている。

(THE ANSWER編集部)


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