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F1角田裕毅の影響は「予測できない」 固定化進むシート争いで波乱の目に「賽は投げられた」と海外報道

自動車レース・F1で唯一の日本人ドライバー・角田裕毅(RB)の“今後”に海外で注目が高まっている。現地26日に行われた今季第8戦モナコGPでは8位入賞を果たし、早くも昨季のポイントを上回る活躍ぶり。来季以降のシート争いが俄然ヒートアップする中、海外メディアは角田が及ぼす影響について「予測できない」とし、波乱を起こす可能性があることに言及している。

角田裕毅【写真:ロイター】
角田裕毅【写真:ロイター】

F1モナコGP

 自動車レース・F1で唯一の日本人ドライバー・角田裕毅(RB)の“今後”に海外で注目が高まっている。現地26日に行われた今季第8戦モナコGPでは8位入賞を果たし、早くも昨季のポイントを上回る活躍ぶり。来季以降のシート争いが俄然ヒートアップする中、海外メディアは角田が及ぼす影響について「予測できない」とし、波乱を起こす可能性があることに言及している。

 スタート直後に後方でペレス(レッドブル)がマグヌッセン(ハース)に突っ込まれスピンし、壁に激突してマシンが大破。赤旗中断は40分近く続いた。さらに、アルピーヌのチームメート同士、ガスリーとオコンも接触。だが8番手スタートの角田は、いずれのクラッシュにも巻き込まれず、追い抜きが難しいコースもあって、スタートと同じ8位でチェッカーを受けた。

 これで角田は開幕8戦で19ポイントを獲得。早くも昨季の全戦合計17ポイントを上回る活躍。コンストラクターズ(製造者)部門で24ポイントをあげて全体でも6位と健闘しているRBを支えている。

 米スポーツ専門局「FOXスポーツ」オーストラリア版は「チームの破綻が“劇的な”ドライバー市場の変化をもたらすかも…」との見出しで、今後のシート争いの行方に注目した記事を掲載。「どのような影響を及ぼすか予測できないもの」という小見出しをつけ、角田に注目した。

 ペレスのレッドブル残留やメルセデスに若手の昇格が見込まれることなど、コンストラクターズのトップ5のチームのシートがほぼ埋まっていることに言及しつつ「その考慮に入っていないのは、ユウキ・ツノダが競争に参加しようとしていることだ」と指摘。「レッドブルのプログラムは、シニアチームの選択肢としてツノダを今まで真剣に考えてこなかった。長年、彼の怒りっぽい気性と一貫性のなさが不利に働いてきた。今季の彼は今のところその両方を大きく改善しているが、彼の名声についての賽は投げられたように見える」と記している。

 ホンダとレッドブルとの契約が2025年に満了となるこもとあり「ツノダのそこでの期間は終わりの日を迎えそうだ」「押されるよりも飛んだほうがいい」と新天地への移籍についても言及。その中で「アストンマーチンとホンダの繋がりは興味深いものだ。ランス・ストロールの衝撃的な引退がなければ、少なくとも2027年までシートに空きはない。つまり、もしホンダが彼の最終的な行き先だとすれば、ツノダは間を埋める短期、あるいは中期の選択肢が必要となる」とし、しばらくは動きが取りにくい立場にいることも指摘しつつ、シート争いに“波乱”を起こす可能性にも触れている。

(THE ANSWER編集部)


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