今夜日本女子が53年ぶりの優勝を懸けて中国と激突

　世界卓球団体戦は23日、女子準決勝が行われ、日本が香港を3-0で下して決勝進出。53年ぶり世界一をかけ、24日の決勝で絶対女王・中国との対戦が決まった。中国メディアは日本戦に出場する3選手は誰になるかに注目。世界ランク2位の王芸迪を外すかもしれないと予想している。

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「陣容に変化？中国女子チームの選手登用に難題。日本の女子チームの監督は王曼昱の出場を予測」との見出しで記事を掲載したのは、中国の専門メディア「卓球ネット」だった。中国では、日本戦に出場する3人がこれまでの顔ぶれと変わる可能性があるとの予想があるという。

　中国女子は世界ランキングで1～4位を独占。5位が早田ひなとなっている。記事では、中国が団体戦でランキング上位から順番に起用する傾向が強いことを紹介。1位・孫頴莎、2位・王芸迪、3位・陳夢に比べ、4位の王曼昱はあまりチャンスが与えられなかったとしている。「これには多くのファンから疑問の声が上がっているが、馬監督は原則を貫き、そうした外部の声に耳を傾けてはこなかった」と指摘している。

　中国はグループリーグのインド戦で3-2と苦戦。孫と王芸迪が敗れる中、王曼昱が2勝を挙げる活躍ぶりで中国を救っている。リザーブに回ることが多いが、記事では王芸迪に比べて状態がいいと見ているようだ。

「王芸迪は世界ランキングこそ2位だが、このシーズンは海外との試合で負けることが最も多い主力でもあって、早田ひな、平野美宇、木原美悠に敗れているうえ、大切な大会で2度も問題を起こしていて、その状態は非常に憂慮される。団体戦で3番手に出場していることからも、彼女の抱える問題は明らかだ」

　世界2位の王芸迪の状態を危惧する同メディアは、日本相手に高い勝率を誇る王曼昱の起用の可能性に触れつつ「平野美宇は孫頴莎、陳夢を破ったことがあり、早田ひなは2回王芸迪に勝っている。張本美和は不確定要素だが、番狂わせを起こすレベルを持ち合わせている。これまでの状況から判断すると、日本チームにとっては平野美宇対孫頴莎、張本美和対陳夢、早田ひな対王芸迪がやはり最良の選択となる」ともつづった。

「決勝で誰を使うか、陣容を変えるか。中国にとっては難題だ。馬監督は、自分が規則を曲げれば非難が起きると発言しているが、外国人相手では王芸迪より王曼昱が安定している。ポイントを失うことになれば危険だ。判断するのはコーチ陣で、最終的にどのような陣容になるとしても、私たちができることは応援することのみだ。中国勝利のニュースを期待したい」と記事は結ばれている。