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大谷翔平、普通は不利な「恐怖の3巡目」で打者を圧倒 1531安打男も仰天「ハラデイを連想した」

今季も二刀流として投打に躍動する米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手は、ここまで投手として防御率0.64と驚異の数字を残している。その中で、MLB専門局は登板時の相手の「打順3巡目」の成績にフォーカス。試合の後半に見せる効果的な投球内容を分析したうえで、メジャー通算1531安打の元MLB選手は「だから彼はえげつないんです」と凄さを解説している。

エンゼルスの大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルスの大谷翔平【写真:ロイター】

今季3勝で防御率は0.64

 今季も二刀流として投打に躍動する米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手は、ここまで投手として防御率0.64と驚異の数字を残している。その中で、MLB専門局は登板時の相手の「打順3巡目」の成績にフォーカス。試合の後半に見せる効果的な投球内容を分析したうえで、メジャー通算1531安打の元MLB選手は「だから彼はえげつないんです」と凄さを解説している。


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 21日(日本時間22日)のロイヤルズ戦で7回2安打無失点、11奪三振の快投で3勝目を挙げた大谷。今季はここまで28回を投げて2失点(自責2)、防御率0.64、38奪三振、被打率.092と圧巻の内容だ。MLB専門局「MLBネットワーク」の番組「MLB Now」は大谷の後半の投球に注目。同番組ツイッターは「打順3巡目と対戦したときのショウヘイ・オオタニの数字はとんでもない! MLB Nowがなぜ彼が試合の後半にこれだけ効果的なのか焦点を当てる」とつづって、番組の動画を公開した。

 番組では、相手打線の3巡目に対する大谷の成績が「26打席、24打数0安打、三振15/四球2、相手のOPS.077」であると紹介された。司会者は「驚くべきです。通常、私たちは恐怖の3巡目と呼んでいます。それが相手は24打数0安打なんです」と伝えていた。

 これを受けて、メジャー通算1531安打、3度のオールスター選出を誇るショーン・ケイシー氏は「アメージングです。打者の視点から説明させてください。この数字を見た時に、私はロイ・ハラデイのことを考えました。ショウヘイ・オオタニのような男は、平均以上の球を4、5球持っています。」とメジャー通算203勝でサイ・ヤング賞2回のロイ・ハラデイ氏を回顧しながら比較し、こう続けた。

「私がハラデイと対戦したとき、3巡目の打席では『オーマイガー、この球はどれも今日まだ見てなかったぞ』という感じでした。1打席目ではカッターとシンカー、2打席目ではカーブとスプリット、次の打席では全く違う投球をしてくる。とても混乱しました。試合が終わったら、『なんで私はあんなに混乱していたんだ』と思いました。オオタニはスプリットを3巡目で初めて投げることが多いです。打者はまだ見ていません。だから彼はえげつないんです」

 今季の1巡目、2巡目、3巡目ごとの投球割合の違いも表示され、1巡目では「スイーパー」が56.5%、「フォーシーム」が28.2%、「スプリット/カーブ/カッター/スライダー」が11.9%なのに対し、3巡目ではそれぞれ42.0%、26.8%、31.3と割合が変化している。

 一方、元メッツGMで解説者のスティーブン・フィリップス氏は「彼がどうやってやっているのか私には分かりません。ベーブ・ルースが投手を辞めた時、『これは誰もできない』と話していました。彼(大谷)が持っている球種の数だけの話ではありません。全てが平均以上の球なんです。彼の持っている忍耐力、序盤はスプリットを投げず、3巡目まで残しておくことができること、彼のような投手はいません」と多彩な球種を操ることとともに、終盤まで投球の組み立てを考えられる精神力を称賛している。

(THE ANSWER編集部)




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