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相次ぐ陽性で日本陸連が会見、選手の精神的ケアへ 感染経路は「チーム内とは考えられない」【世界陸上】

日本陸上競技連盟は19日、オレゴン世界陸上男子200メートルに出場予定だった小池祐貴ら3選手が新型コロナウイルス陽性判定を受けたことを発表した。小池は18日(日本時間19日)の同予選を当日に欠場。大会開幕後の日本選手団の感染者は選手6人、役員・指導者9人の計15人となった。同日の競技を終え、日本陸連はオンラインで会見した。

世界陸上男子200メートルに出場予定だった小池祐貴【写真:Getty Images】
世界陸上男子200メートルに出場予定だった小池祐貴【写真:Getty Images】

オレゴン世界陸上

 日本陸上競技連盟は19日、オレゴン世界陸上男子200メートルに出場予定だった小池祐貴ら3選手が新型コロナウイルス陽性判定を受けたことを発表した。小池は18日(日本時間19日)の同予選を当日に欠場。大会開幕後の日本選手団の感染者は選手6人、役員・指導者9人の計15人となった。同日の競技を終え、日本陸連はオンラインで会見した。


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 この日は小池のほか、男子110メートル障害に出場した泉谷駿介、男子400メートル障害に出場した岸本鷹幸、日本選手団の黒木純コーチも陽性判定を受けたことを発表。小池、岸本、黒木コーチは発熱のため、泉谷は帰国に必要なため検査を受けたという。これまで選手では、男子マラソン代表の鈴木健吾、女子マラソン代表の一山麻緒と新谷仁美もレース前に陽性に。いずれも欠場していた。

 これを受け、日本陸連はオンラインで会見。鎌田浩史ドクター(医事委員会副委員長)は今後の対策について「危機的な状況だと理解しています。対策を検討し、WA(世界陸上)に対して部屋の移動をリクエストしました。今まで2、3人の部屋で生活していた選手を全員、順次1人にしてもらいます」と説明。競技を終えて帰国する選手の空き部屋も使用させてもらうという。

 さらに選手団全体でミーティングを実施し、手指消毒、N95のマスク着用を徹底するように改めて指導。「レース直後はやむを得ないですが、できるだけ選手、役員がマスクを使って予防していきます。さらに、体調を細かくチェックするシステムにします」と説明した。リレーの練習については「物理的にバトンパスは行うことになるので、手指消毒をする。会話について、コーチの指導はマスクを徹底していますし、選手は互いの選手同士の会話は最低限にするしかない」とし、感染経路について明かした。

「どこから起こったか自分たちなりに協議はしているが、選手の生活環境を見るとグループ内(日本代表内)とは考えられない。ひと一倍、気を付けていた選手も感染している。今できるのは、広げないことを考えるしかない」

 隔離エリアは選手村外の一般の建物。そこからマスク着用の上での散歩は許されているが、選手村には入れない。5日間の隔離が終われば、体調を考慮して帰国する。小池は熱発があり、この日の朝に検査したところ陽性になったという。

 日本選手団の風間明団長(日本陸連専務理事)は、選手の精神的ケアなどについてこう語った。

「正確な情報を本人に誠実に迅速に伝える。周りの関係者にも同じ。今後の選手のケアを一緒になってやっています。選手はパフォーマンスをしたい気持ちが高いので、それをどう納得させるのかが大事。チーム一丸で納得感を伝えていきたい。他の選手が大会に出るためにスタッフが尽力している。『みんな辛い時を過ごしている』という話をしている。その中で自己新を出し、入賞者もいる。下を向かず、真っすぐに前を向いていきたいを思っております」

 日本選手団は新型コロナウイルスワクチンを2回以上接種済み。出発時に成田空港にて抗原検査(定性)を受け、陰性を確認した上で出国した。出発以降も感染防止対策の強化としてN95マスクの着用などを実施。今大会の感染拡大を受け、食事は日本選手団内で選手と役員が別々の食事会場を設定。さらにそれぞれの会場内で日本選手団占有の個室を利用している。宿舎についても、日本選手団役員専用の宿泊棟が新たに用意されるなど対策を講じている。

(THE ANSWER編集部)




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